「cane」とは?
「cane」とは「サトウキビ」「籐(とう)」「杖」などを指す英語の単語で、発音は「ケイン」です。綴りが「came(来た)」や「crane(鶴)」と紛らわしいので、間違えないようにしましょう。
日本語の中で「ケイン」という外来語が定着しているとは言えないため、目にする機会はあまり多くありませんが、意外に様々なところで遭遇します。特に輸入雑貨屋などでよく見る商品にも書かれていることが多い単語ですので、以下にご紹介いたします。
「cane」の意味①:籐
「cane」には、籐、竹、サトウキビなどの茎という意味があります。特に籐の茎を割いて用材にしたものを指すこともあり、家具の名称の一部として見かける例が多くあります。
- cane chair「籐の椅子」
- cane basket「籐のかご」
家具の素材名としては、"rattan"(籐)という、茎ではなく「籐」という植物そのものを表す語も"cane"と同じように使われます。
- rattan chair「籐の椅子」
- rattan basket「籐のかご」
「cane」の意味②:サトウキビ
①の定義に出てきたサトウキビに関しては、"cane"だけで「サトウキビ」を表すこともできます。一般的には"sugar cane"と特化して表記されます。
- sugar cane「サトウキビ」
- cane sugar「甘蔗糖」
- beet sugar「甜菜糖」
輸入食材を扱っているお店の、コーヒー向けの砂糖のコーナーで"cane sugar"と書かれているものがよく売られています。
また、"cane sugar"を直訳すると「キビ砂糖」となりそうですが、日本語における「キビ砂糖」は砂糖の素材を表すだけではなく、精製度を示しますので、ご注意ください。
- 白砂糖:不純物を除去したもの
- 三温糖:白砂糖を作る時に残った糖液を煮詰めたもの
- キビ砂糖:最低限の不純物だけを除去したもの
「cane」の意味③:杖
「cane」の三番目の意味は、(歩行時の支えにする)杖です。同じ意味で使われる外来語としては"stick"「ステッキ」が普通ですが、もともとの単語では、"cane"が歩くための杖であるのに対し、"stick"はさまざまな用途に使う杖という違いがあります。
クリスマスの時期になると、"candy cane"と呼ばれる、赤と白の斜め縞模様のステッキ型のキャンディーが売りに出されます。日本でも輸入品として販売されていますので、見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。