「振り返る」の類語とは?意味や使い方をご紹介

後ろに体を向けることを「振り返る」といいますね。このような仕草としての意味の他に「過去を振り返らないで。」「子供時代を振り返る。」など、思い出すなどの意味もあります。この「振り返る」の類語とは?意味や使い方を類語ともにご紹介します。

目次

  1. 「振り返る」:意味
  2. 「振り返る」:後ろを見る
  3. 「振り返る」:過去のことを考える

「振り返る」:意味

「振り返る」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。

  • 体を向け、後ろを見る
  • 過去のことを考える

「振り返る」:後ろを見る

「振り返る」とは、体の動きとして、「体をよじらせて、後ろを見る」ことです。後ろに振り向く動作のことを「振り返る」といいます。

例えば、街の中で友人とすれ違ったような気がして、振り返ったことはありませんか?確認するために後ろに体の向きを変える行為が「振り返る」です。

恋人とデートの後などに、別れて歩き出した後も、なんだか離れがたくて、振り返ってしまうなんて経験もあるのではないでしょうか。

例文

  • 呼ばれたような気がして振り返った。
  • 振り返ると、彼がそこに立っていた。
  • 後ろを振り返ると、綺麗な桜の木が立っていた。

類語

  • 後ろを向く
  • 振り向く
  • 見返る
  • 見返す
  • 顧(かえり)みる

「振り向く」との違い

「振り返る」と「振り向く」は、両者とも後ろを向くという動作を表す言葉ですが、微妙にニュアンスが違います。

「返る」という語は、向きが反対になるという意味を持っているため、「振り返る」の場合は、体の向きを変えるという動作に重点が置かれます。

一方、「振り向く」は、後ろを向いて「見る」という動作に重点がおかれ、積極的に後ろを見るという意味合いが強いです。

「振り返る」:過去のことを考える

「振り返る」という言葉には、「過去のことを考える」という意味もあります。実際に体で行う動きとは異なり、頭の中で思いをめぐらせることです。

「後ろを見る」という意から、「過去を見る」という意味に派生し、「過去のことを考える・思い出す」といった意味で使われます。

「過去を振り返る」はさまざまなニュアンスで使うことのできる便利な表現です。例文、類語とともに見ていきましょう。

一連の出来事を思い返す

「年表を振り返る」など、一連の流れで行われてきたことを思い返すことを「振り返る」という言葉を使って表現することもできます。

例えば、「年間行事を振り返ってみた」という場合、思い出に心弾ませているわけではなく、一年間という流れの中で行われてきた内容や状況を確認するという意味で使われます。

【例文】

  • 歴史を振り返ると何かが見えてくる。
  • 今年一年に起こったことを振り返ってみた。
  • 1980年代のヒットソングを振り返ってみよう。

【類語】
  • 確認する
  • 見返す
  • 追っていく
  • 見ていく

自分の言動を見直す

今まで自分が行ってきたことを思い返すことを「振り返る」という言葉を使って表すこともあります。この表現は、自分の言動などを思い出してじっくり考えることを指します。

例えば「今までの仕事のやり方を振り返ってみた」という場合、自分の仕事のやり方を客観的に見つめ直して、効率が悪いところなどを見つけ、より良くしていく見直しのような意味合いを持ちます。

【例文】

  • 一度、自分のしたことを振り返った方がいいよ。
  • 自分を毎日を振り返ってみると、だらしない日々を送っていると感じた。

【類語】
  • 自分を振り返る
  • 過去を反省する
  • 自省する
  • 自らを省(かえり)みる
  • 自問自答を繰り返す
  • 内観する
  • 胸に手を当てて考える

古い記憶を思い出す

高校時代に楽しかったことなどを思い出すことを「高校時代を振り返る」といいます。過去の記憶を思い出し、懐かしむといった意味合いです。

もちろん思い出は良いものだけではないので、懐かしむというニュアンスが当てはまらないこともあります。「あの時の失敗を振り返って」という場合には、悔しさをバネに、次は成功するといった思いが混じっています。

【例文】

  • 留学していた頃のことを振り返る度に、勇気が湧いてくる。
  • 学生時代を振り返ると悲しくなってくる。

【類語】
  • 回想する
  • 過去を思い起こす
  • 回顧する
  • 追想する
  • 追憶する


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