「その日」とは?
「その日」とは「ある一日」のことです。話題に上がっている一日を指し、突然脈絡もなく「その日は〜」と始めることは通常はありません。
ある一日を指して、予定や起きた事について述べる際の表現で、過去・未来関係なく使うことができます。
使い方
- その日は友達と映画を見に行きます。
- その日は嫌なことがあって、気分が悪かった。
こそあど言葉
「その日」の「その」というのはどのような意味なのでしょうか。学校では国語の授業で「こそあど言葉」というものを勉強します。人や物事を指し示す語のことで、「指示語」とも呼ばれます。
話し手のいる地点と状況を基準として、そこからの物理的・時間的な離れ方に応じて、それぞれ、コ系(近称)・ソ系(中称)・ア系(遠称)・ド系(不定称)に分けられます。
【例】
- 「これ・それ・あれ・どれ」
- 「こっち・そっち・あっち・どっち」
- 「こんな・そんな・あんな・どんな」
- 「こいつ・そいつ・あいつ・どいつ」
この
「この」は、心理的・空間的・時間的に話し手に近い物を指します。物理的に近く、手元にある物を「この本」と言ったり、今現在話していることに対して、「このようにして下さい。」などと使います。
その
「その」は、 話し手からは離れていて、聞き手に近い関係にある物事を示す言葉です。聞き手の側にあるものを指して、「その本」というように使われます。
また、どちらかが話した内容に対して、「その事については」などと使い、「その事」に対してはお互いが理解しているという状況を表します。「その日」はこの例に当たります。
あの
「あの」は、 話し手からも聞き手からも離れた所にある物を指します。「あの本」と言えば、両者から離れたところにある本を話題にしていることになります。
また、両者が知っているがその場にはない事柄に対して使われ、「あの人は」「あの時は」などと使われます。
どの
「どの」は、不明・不定の事物・人間・程度などを取り上げるときに用いる語です。「どの本にしますか?」など決まっていない事柄に対して使い、疑問文に使われることが多いです。
「その日」:英語では?
英語で「その」に当たる言葉は「the」です。よって「その日」は英語で「the day」と表すことができます。「that day」とも言い表せます。「その日」にスポットをあてた英文の中でよく使われるのは「that day」です。
「the」は会話の中などで出てきた「日付」に対して使われます。「あぁ、その日ね。」と話し手と聞き手がその日を認識している状態です。
一方、「that」は「the」よりも特定する気持ちが強く、「まさにその日」といったニュアンスで使われます。
使い方
- I went to shopping on the day.(私はその日買い物に行きました。)※会話の中でお互いが行った日を把握している。買い物に行ったことを強調している文。
- I saw her on that day.(その日に彼女に出会った。)※まさにその日に出会ったというように、その日を強調している文。
その日暮らしとは?
「その日暮らし」とは、「 その日の収入でやっとその日の生活費をまかなうこと」です。
ゆとりのない生活を表し、将来に対する方針・計画もなく、ただその場その場をしのいで生きている状態を意味しています。その日の分をその日に稼ぐということで、「その日稼ぎ」とも言われます。