「パネェ」の意味
「パネェ」とは「半端ない」が変化して生まれた言葉です。「半端ない」とは、「中途半端ではない」の略語で、「完璧」「すごい」といった意味を持ちます。おもに若者の間で使われている言葉で、最近ではネットユーザーの間でも使用が広がっています。
「パネェ」の使い方
「パネェ」は相手を褒めたいときに使います。全くと言っていいほど堅苦しさの無い言葉ですので、軽いノリで使うことができます。
反面、とてもフランクな表現ですので、ビジネスシーンやオフィシャルな場では使わないようにしましょう。また先輩など目上の人に対しては、ある程度の冗談が通じるほどの信頼関係が築けている場合を除いて、基本的には使うべきではありません。
(A)
え、アイツ昨日の試合で3ゴールも決めたのか!?パネェな…
人以外の評価にも使える
「パネェ」は人に対する評価のみならず、自分が凄いと感じた物事全般に使われます。たとえば、美味しい料理を口にした時や、高性能・高品質なものを目の当たりにした時などですね。
(B)
このクレープ、パネェわ。フルーツソースが超ウマい。
(C)
この新しいカメラ、すごくいいレンズ使っててこの激安価格。まじパネェわ。
「パネェ」の由来・語源
「パネェ」は「半端ではない⇒半端じゃねえ⇒半端ネェ⇒パネェ」と変化して生まれた言葉です。2000年代に発行されていた女子中学生向けのファッション雑誌「ハナチュー(Hanacyu)」にて使われたのをきっかけに流行したと言われています。
「パネェ」から派生した言葉
パナイ
「パナイ」は「パネェ」と同じく「半端ない」から生まれた表現です。「パネェ」に比べると、「ない」を濁していない分、やや丁寧な印象です。
マジパネェ
「マジパネェ」とは、「パネェ」よりも尊敬・称賛の気持ちを強めたいときに使う表現です。なお「マジ」とは「本気」「真剣」という意味です。
パネェっす
「パネェっす」とは、「パネェ」の尊敬語や丁寧語にあたる言葉で、「パネェです」のくだけた表現のようです。目上の人に使うのがよいでしょう。
「パネェ」の関連のスラング
パネェ画
「パネェ画(が)」とは、携帯電話の待受けに使われる画像の一種です。黒背景に白文字で「パネェくらい〇〇」(〇〇には任意の文字が入る)などと書かれているのが特徴です。2000年代後半頃に流行しましたが、最近ではあまり見かけることはありません。
大迫半端ないって
「大迫(おおさこ)半端ないって」とは、プロサッカー選手の大迫勇也さんを称える言葉です。この発言の元ネタは、大迫選手が高校時代に参加した2008年の「高校サッカー選手権」において、対戦相手校のキャプテンから飛び出した発言です。
インタビューの際に悔しげな表情を浮かべながら「大迫半端ないって!」(大迫は本当にすごい)と訴える相手キャプテンの様子は当時インターネット上で話題となりました。
そして2018年のFIFAワールドカップにて大迫選手が活躍を見せると、再び「大迫半端ないって」フレーズが脚光を浴び、2008年当時よりも流行して使用されるようになりました。
上条さんマジぱねぇっす
「上条(かみじょう)さんマジぱねぇっす」とは、アニメ「とある魔術の禁書目録」の主人公「上条当麻」を称賛する言葉です。凄まじい能力を持つ相手に対して果敢に立ち向かい、説教まで浴びせるその振る舞いがネットユーザーから高い支持を集めています。
ぱないの!
「ぱないの!」とはアニメ「偽物語」に登場したキャラクター「忍野忍」のセリフです。動画サイト「ニコニコ動画」では、秀逸な動画作品を称賛する意図で「ぱないの!」タグが付けられることがあります。
なお動画サイトにおける「タグ」とは、動画の分類や関連付けをするために付けられる目印のようなものです。