「スレチ」の意味
「スレチ」とは「スレッド違い」の略であり、「(ある発言が)このスレッドで求められている話題ではないこと」を意味する言葉です。
おもにインターネット掲示板で使われているネットスラングであり、「場違いな発言」「空気が読めていないコメント」といったニュアンスを含んでいます。
「スレッド」とは
インターネット掲示板における「スレッド」とは、特定の話題や議題についてコメントを寄せ合う場のことを言い、「スレ」と略されることもあります。現実世界で言うところの会議室のようなイメージですね。
たとえば、野球について語りたい場合は「野球について語るスレ」のようなタイトルでスレッドを立ち上げます。
すると野球に興味のある人がそのスレッドに集まり、書き込みをし、次第に賑わっていく…というのがインターネット掲示板におけるコミュニケーションの基本的な形です。
「スレチ」の使い方
「スレチ」が使われる場面
「スレチ」は、そのスレッドにそぐわない発言をしているコメントや、発言した人に対して使います。
たとえば、「野球について語るスレ」であるのに、何の脈絡もなくいきなりサッカー選手の話をはじめる人がいたら、その発言は「スレチ」と思われても仕方がありません。
「スレチ」を指摘するときの使い方
「スレチ」の使い方で特に「5ちゃんねる」でよく見られるのが、ドライに「スレチ乙」と指摘するケースです。
詳しくは後述しますが「スレチ」発言を嫌うユーザーは多く、このように冷たくあしらわれる場合が多いです。
(A)
>>(書き込み番号)
スレチ乙
ただし上記のような対応は、相手を怒らせてしまいがちです。なるべく穏便に済ませたい場合は以下のように丁寧に指摘したうえで、適切な書き込み先などを提示すると良いでしょう。
(B)
その話題はスレチなんで、あちらの専門スレッドのほうに書き込んで下さい。
前もって謝るときの使い方
もし、自分がこれから書き込もうとする内容が周りの人に「スレチ」とみなされる可能性がある場合は、前もって「スレチならスマン」と謝っておく使い方もあります。
(C)
民間企業の活動だけでなく、政府の政策も絡めていく必要があると思う。スレチだったらすまん。
「スレチ」と荒らし行為
「スレチ」な書き込みは会話の流れを止めてしまいますし、スレッド全体の雰囲気を悪くしてしまうこともあります。このため「スレチ」発言に対するネットユーザーの目は厳しく、なかには「荒らし」と同レベルで嫌う人もいます。
実際に「荒らし」行為の手段として、掲示板のユーザーをイライラさせるためにわざと「スレチ」発言を繰り返す迷惑なユーザーもいるようです。
しかし「スレチ」発言の多くは、意図せずして「スレチ」な内容になってしまったケースがほとんどです。もし「スレチ」発言を見かけても、相手の様子を見たうえで、できるだけ冷静な対応を取るのがよいでしょう。
「スレッド」関連のネットスラング
スレタイ
「スレタイ」とは「スレッドのタイトル」の略です。たとえば「サッカーのヘディングについて語るスレ」のように、スレタイには語りたいテーマや議題の内容を記載します。
本スレ
「本スレ」とは「本体・本部のスレッド」の略です。人気ジャンルをテーマにしているスレッドの場合は、多様な意見が集まるため「隔離スレ」や「アンチスレ」などを設けてスレッドを細分化させることがあります。
「本スレ」はそれらのスレッド群のなかでも中心的な存在として、テーマに関する総合的な話題を広く扱っているケースが多いです。なお本スレから派生したスレッドのことをまとめて「別スレ」と呼びます。
スレ立て
「スレ立て」とは「スレッドを立ち上げる(作成する)」ことを言います。新たに話したいテーマが見つかったときや、誰かから依頼されたときなどにスレ立てを実施します。
また既存スレッドの投稿量が一杯になったときは、続けるために次のスレッドを立ち上げます。大抵のスレッドでは「次のスレ立ては○○番の人」といったルールが設けられており、記載の番号で発言した人が次スレを立てることになっています。