「latitude」の意味とは?
「latitude」は日本語で「緯度」を表す言葉で、"lat."のように略して用いられることもしばしばです。一方、「経度」を表す英単語は「longitude」で、こちらは短く表す場合は"lon."とします。
また、地球上のみならず「天球上の緯度」を表している場合もありますので、注意が必要です。この場合は、赤道ではなく黄道を基準に「緯度」が決められています。
さらに、「latitude」が「自由度」や「許容範囲」といった意味を表しているケースにも要注意です。このように「latitude」にはさまざまな意味があり、文脈によって使い分けられています。
そもそも「緯度」「経度」とは?
「緯度」とは、赤道から南北にどのくいらい離れているのかを示した度合いで、赤道を0度として南北に90度ずつあります。
一方、「経度」は本初子午線と、ある場所を通る経線とが成す角度のことです。こちらは、イギリスのロンドンを0度として東西に180度ずつあります。
そして、この二つを用いることで、地球上の任意の地点を座標で表すことが可能です。たとえば、東京はおおよそ北緯35度、東経139度に位置しているといえます。
ところで、そもそも漢字の「緯」は機織りの際に用いる「横糸」を、「経」は「縦糸」を表すものです。このことを知っておけば、緯線が横線で経線が縦線で表されていることにもうなずけます。二つをつい混同してしまいがちな人は、覚えておくと便利かもしれません。
「latitude」を用いた例文とは?
「latitude」が表す意味は、文脈によってさまざまです。典型的な例文で確認しておきましょう。
【例文】
- Sapporo is on a higher latitude than Tokyo.(札幌は、東京よりも高緯度にあります。)
- They observed the celestrial bodies to measure latitude and longitude.(彼らは、経緯度を知るために天体を観測した。)
- Give me some latitude. (少し私の自由にさせてください。)
3番目の例文では、裁量権の自由を相手に求めているシーンを想像すると分かりやすいでしょう。
「latitude」の語源とは?
「latitude」という言葉は、ラテン語で「幅広い」を表す"latus"に「性質・状態」を表す接尾辞の"-tude"が付くことで生まれました。つまり、二つを合わせると「latitude」は「幅広いこと」という意味であることが分かります。
このように、接尾辞"-tude"が付いて出来た言葉には次のようなものがあります。
- longitude(経度)=long(長い)+tude
- altitude(高度)=altus(高さ)+tude
- magnitude(光度、マグニチュード)=magnus(大きさ)+tude
- attitude(態度)=aptus(適合する)+tude
いずれの言葉も日本語に直すと「~度」となる点は、なかなか興味深いのではないでしょうか。
「latitude」の入った楽曲とは?
日本を代表するアーティストの一組であるDREAMS COME TRUE。そんな二人の楽曲の中に"LAT.43°N ~forty-three-degrees north latitude~"というタイトルのものがあります。
この曲は、ドリカム4枚目のシングルとして1989年(平成元年)にリリースされました。タイトルの"LAT.43°N"は「北緯43度」を表す言葉で、日本国内では北海道札幌市がおおむね同緯度に存在します。
実際の歌詞に登場する「雪」や「ホワイトイルミネーション」といった言葉は、北国を連想させるのに十分な言葉です。もしかしたら、メインボーカルの吉田美和さんが北海道の出身であることと関係があるのかもしれません。