「フォーエバー」とは?意味や使い方を「エターナル」との違いも含めご紹介

今回は「フォーエバー」という言葉についてみていきます。英語としてのもともとの意味や、フォーエバーに意味がよく似た単語「エターナル」との使い分けを紹介します。さらに、歌のタイトルで使われる「フォーエバー」がどのような意味なのかについても見ていきます。

目次

  1. 「フォーエバー」の意味
  2. 「フォーエバー」の語源
  3. 「フォーエバー」の発音
  4. 「フォーエバー」に意味のよく似た言葉
  5. 曲名に使われる「フォーエバー」

「フォーエバー」の意味

「フォーエバー」はアルファベットに直すと"forever"になります。意味は「永遠に、永久に、いつまでも、どこまでも」。また、「いつも」という意味で使うこともあります。

基本的には「永遠に」という意味で使われるこのフォーエバーですが、たまに「とても長い間」で使われることもあります。「永遠に」で訳すと意味が通らない場合もあるので、注意しましょう。

"forever"の注意点

"forever"は副詞なので、基本的には動詞や形容詞を修飾する言葉です。"He lives forever"と書いて「彼は永遠に生きる」と表わすことはできますが、名詞の前に置いて"forever life"という使い方をすることはできません。

ちなみに、フォーエバーはアメリカ英語では"forever"と一単語であらわしますが、イギリス英語だと"for ever"と二単語であらわします。

「フォーエバー」の語源

「フォーエバー」はイギリスでは二単語に分かれているように、その語源を見る時は"for"と"ever"に分けることができます。

"ever"は「いつか」という意味の言葉ですが、もともとは「どんなときも」という意味でした。

この"ever"に否定を意味する"N"がつけば、「決してない」を意味する"never"に、「どのような」を意味する"how"がつけば、「どんなに~でも」という意味の"however"になります。

”for”の役割

では、なぜ"ever"に"for"がつくと「永遠に」という意味になるのでしょうか。"for"は「~のために」という意味で使われるのが一般的ですが、接頭語として使われる際には「完全に」という意味を持ちます。

つまり、"forever"は「完全にどんなときも」という意味になり、そこから「永遠に」という意味につながるのです。

「フォーエバー」の発音

日本においては、カタカナで表記では「フォーエバー」が一般的です。しかし、"V"の音が入っているので、発音上は「フォーエヴァー」が正解です。

日本で使う分にはそこまで意識する必要はありません。むしろ、発音良く「フォーエヴァー」というと笑われてしまうかもしれません。しかし、海外に行ったときや、外国の方と話す際には"V"の音を正しく発音することを心がけてみましょう。

「フォーエバー」に意味のよく似た言葉

「フォーエバー」と同じく「永遠に」を意味する言葉に「エターナル(eternal)」があります。「フォーエバー」と「エターナル」は基本的には同じ意味です。

しかし、使い方は全く違います。「フォーエバー」は副詞なので、動詞や形容詞を修飾しますが、「エターナル」は形容詞ですので、名詞を修飾します。

フォーエバーとエターナルの使い分け

たとえば「永遠に生きる」と言いたい場合、「永遠」なのは「生きる」という動詞ですので"forever"を用いて"live forever"と表わします。

一方、「永遠の命」と言いたい場合、「永遠」なのは「命」という名詞ですので、"eternal"を用いて"eternal life"と表わします。

「フォーエバーは副詞で、エターナルは形容詞」と覚えておけば、使い分けは簡単です。

フォーエバーとエターナリーの使い分け

ところが、「エターナル」を副詞化した「エターナリー」という単語があります。この場合、意味だけでなく使い方も「フォーエバー」とほとんど同じです。では、どのように使い分ければよいのでしょうか。

「フォーエバー」と「エターナル」はともに「時間としての永遠」を表す言葉です。しかし、「空間としての永遠」、たとえば「果てしなく広がる」「どこまでも続く」、と言ったニュアンスもあらわせるのは「フォーエバー」だけです。この点が「フォーエバー」と「エターナル」を使い分けるポイントと言えるでしょう。

曲名に使われる「フォーエバー」

「フォーエバー」はそのロマンチックな意味から楽曲のタイトルによく使われます。それぞれの意味を見ていきましょう。

Foever Love(X JAPAN)

X JAPANの『Foerver Love』の場合、歌詞の中に「変わり続けるこの時代に変わらない愛があるなら」という一節があるので、「永遠の愛」「変わらない愛」を意味しているのだと推察できます。

しかし、文法的には、"forever"を名詞や動詞の前に置くことはありません。

Love Forever(加藤ミリヤ×清水翔太)

加藤ミリヤ×清水翔太の『Love Forever』は"Forever Love"をひっくり返しただけですが、こちらは英語としてきちんと意味が通ります。ではどのような意味になるかというと、二通りの解釈ができます。

"love"を動詞の「愛する」と取った場合、「永遠に愛する」「とわに愛している」という意味になります。

一方、"love"を名詞としてとることもできます。文法的には副詞である"forever"が名詞を修飾することはできませんが、作品タイトルや詩の表現などで、名詞のあとに"forever"を持ってくるのはよくあるパターンです。この場合、「愛よ永遠に」という意味になります。

Forever Young(ボブ・ディラン)

ボブディランの『Forever Young』という曲名は、日本では「始まりの日」と訳されることが多いです。

しかし、映画や洋楽の邦題は元の意味とはかけ離れたものであることも多く、"Forever Young"に「始まりの日」という意味があるわけではありません。

"young"は「若い」という意味ですので、ここは素直に「いつまでも若く」といった意味で解釈するのが妥当でしょう。

Best Friends Forever(西野カナ)

西野カナの『Best Friends Forever』は、直訳すれば"love forever"と同様に「親友よ、永遠に」と解釈するべきです。とはいえ、これだとまるで親友が死んでしまった歌みたいですよね。

この曲は歌詞の中に"We're Best Friends Forever"という一節があるので、"Best Friends Forever"はその中の一部分を抜粋したものと解釈するべきでしょう。"We're Best Friends Forever"は「私たちは永遠に親友である」という意味になります。

Forevermore(宇多田ヒカル)

"forevermore"には"forever"と同様に「永遠に」という意味があります。"forever"よりも格式ばった表現、フォーマルな場で使われる表現です。

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