「カープ(carp)」とは
「カープ」の意味と使い方
「カープ(carp)」は英語で「鯉」という意味です。また、「鯉」に因んで命名されたプロ野球チーム「広島東洋カープ」の略称であり、広島東洋カープファンの発見者が名付けた小惑星の名前でもあります。
【使い方】
- 鯉のぼりは、英語で「フライングカープ(flying carp)」と言うそうだ。
- 彼は東京出身だがカープファンだ。
- 小惑星カープは火星と木星の間にある。
「carp(名詞)」の意味と使い方
英語の「carp」は名詞として用いられる場合は「コイ・コイ科の魚」という意味です。
【使い方】
- I fed the carp of the pond.(私は池のコイに餌をやった。)
「carp(動詞)」の意味と使い方
また、「carp」を動詞として使う場合は「〜のあら捜しをする・〜を口やかましくとがめる」ことを表します。
【使い方】
- You are always carping at my errors.(君はいつも僕のあら捜しばかりしているね。)
「鯉(コイ)」とは
「コイ」は、硬骨魚綱コイ目コイ科に属する淡水魚で、湖の沿岸部や池沼、河川の下流域に多く生息しています。
池や川の底の藻類や水草、泥の中にいる生物などを食べる雑食性。生命力は極めて強く、寿命は平均で20年以上、中には70年を超す個体もいます。
「コイ」の養殖
コイは性質が温和で飼いやすく成長が早いため、コイの養殖は中国では紀元前12世紀から、現在ではほぼ全世界で行われています。日本でも福島県・長野県・群馬県をはじめとして全国各地で養殖されています。
「コイ」の調理方法
コイの調理法には、鯉こく(血抜きをしない味噌仕立ての汁物)、うま煮(煮付け)、甘露煮にすることが多いですが、洗い(薄切りを温水で洗った後に冷水でしめたもの)にして酢味噌などで食べたり、鱗を唐揚げにして食べることもあります。
観賞用の「コイ」
「ニシキゴイ(錦鯉)」は観賞用のコイの総称で、斑点模様・色の鮮やかさ・大きさ・体型をもとに評価され、高額取引されます。
日本では、1796年には、赤や白色のものが飼育されるようになり、1914年の東京大博覧会には、様々な色模様のニシキゴイが出品されました。
「こいのぼり」
中国には、古来、竜門という急流を登りきった鯉は龍になるという伝説があり、これが「登竜門(立身出世のための関門)」という言葉の由来です。
これが日本にも伝わり、江戸時代になると、武家で子弟の立身出世を祈願した「こいのぼり」の風習となりました。こいのぼりは明治時代以降、一般に広まって現在に至ります。
「広島東洋カープ」とは
「広島東洋カープ」の名前の由来
「広島東洋カープ」は、日本のプロ野球のセントラル・リーグに属するチームで、広島市を本拠地としています。広島市を流れる太田川が鯉の産地であること、広島城が鯉城と呼ばれていること、そして登竜門の伝説などから、「カープ」と名付けられました。
「カープ女子」
「カープ女子」とは「カープファンの女性」を指す言葉です。2011年頃から「カープガールズ」と呼ばれる女性ファンが増えていることがメディアで取り上げられはじめました。
2013年に「関東圏でカープ女子が増えている」とテレビで特集されたことから、「カープ女子」という言葉が定着し、2014年の流行語大賞ではトップテン入りを果たしています。
小惑星「カープ」とは
小惑星「カープ」は、正式名称を「44711 Carp」といい、火星と木星の間の小惑星帯にあります。久万高原天体観測館職員の中村彰正が1999年にこの小惑星を発見し、自分がファンであるプロ野球チームの「広島東洋カープ」に因んで命名しました。