「チューン(tune)」の意味
「tune」は、「旋律・調べ・曲・メロディー」という意味です。ほかにも、音楽用語で「音の高さや調子」、電気機械関係の用語で「(受信機や回路の)整調」、そして「調和・一致」という意味があります。
また、「(機器などを)調整する」「(楽器を)調律する」「(チャンネルや周波数を)〜に合わせる」などの動詞としても用いられます。
日本語の「チューン」は主に「曲」という意味で使われ、「調律」「整調」の意味で用いる場合は、後でご説明する「チューニング」「チューンアップ」のような形になります。
「チューン(tune)」の使い方
「tune」の使い方:曲
「曲」という意味の「tune」は「music」と同じように用いられるので、例えば、「Can you put on some tunes?(何か音楽をかけてくれる?)」のように使用します。
「tune」の使い方:調律する
「〜を調律する・調整する」という場合は、「He is now tuning his guitar.(彼は今ギターを調律している。)」のように使います。
「tune」の使い方:周波数を合わせる
「tune in 〜」のかたちで「〜に周波数を合わせる」という意味になるので、「Can you tune the TV in to NHK?(チャンネルをNHKに変えてくれない?)」となります。
しかし、「tune in」は「チャンネル(のダイヤル)を回す」と同じようなニュアンスなので、特にテレビでは「Can you change the channel to NHK?」という表現が使われるようです。
「チューン」の使い方
日本語の「チューン」が単体で使われることは稀です。「曲」という意味で使う時は、「ミディアムチューン(ミディアムテンポの曲)」「サマーチューン(夏にぴったりの曲)」「ダンスチューン(ダンスナンバー)」のように、ほかの言葉と合わせて使います。
「チューン(tune)」の派生語・複合語と使い方
「チューニング」
「チューニング(tuning)」には、「ラジオやテレビをある周波数に同調させること」「楽器を調律すること」「(自動車など機械類を)調整すること」という意味があります。
【使用例】
- ラジオをクラシックを流している局にチューニングした。
- 演奏前にギターをチューニングした。
- エンジンのチューニングは済ませておいたよ。
「チューンアップ/チューンナップ」
「チューンアップ/チューンナップ(tune up)」は、「手を加えて性能をよくすること」を指しており、特に、自動車や機械などを「性能向上のために改良・改造・調整すること」を意味しています。
逆に、信頼性や操作性向上のために「敢えて性能を落とすこと」を「デチューン(detune)」といいます。
【使用例】
- 今度の休みに愛車をチューンアップする予定だ。
- 高性能すぎて扱いにくいのでデチューンした。
「チューナー」
「チューナー(tuner)」とは、「ラジオ・テレビなどの放送を受信するために、放送局ごとに設定された周波数に同調する機器」のことです。
「チューナー」には、FMチューナーやテレビチューナーのように受信する放送方式と合わせて呼ぶ場合と、VHFチューナー、UHFチューナーのように受信周波数帯と合わせて呼ぶ場合とがあります。
【使用例】
- この懐中電灯にはAM/FMチューナーが内蔵されている。
「ステイチューン」
「ステイチューン(Stay tuned)」は、直訳すると「チャンネルはそのままで」という意味のフレーズで、「乞うご期待」「お楽しみに」のように意訳されることもあります。
主に、ラジオやテレビのMCが、CM前や、番組の終わりに「CMの後も聞いてね」「この後の番組もお楽しみに」という意味で使用します。
「ステイチューン」を英語表記するときに「Stay tune」と綴っているのを見かけますが、これは誤りです。
【使用例】
- 「CMのあとはいよいよゲスト登場です。ステイチューン!」