「サンシャイン」の意味
「サンシャイン」とは、陽光を表す言葉です。英語のsunshineのカタカナ表記ですが、日本語としてすっかり定着していますね。
英語「sunshine」の意味
カタカナ語「サンシャイン」で挙げた意味と基本的に同じですが、本家本元、英語の「sunshine」は、さらに詳細な意味をさまざまに持っています。
まず、英語では、人の気持ちや性質を表す言葉としても用いられています。
- 幸福感
- 喜び
- 晴れ晴れとした気持ち
- 陽気さ
- 晴れ晴れしくするもの
- 明るくするもの
- にこやかさ
- 快活さや幸福感をもたらすもの
【文例】
- Thank you for the sunshine of your kindness!(あなたの親切で心が温まったわ、ありがとう!)
- He always brings sunshine into our class.(彼の存在は、いつもクラスを明るくしてくれる)
- You are my sunshine!(君は、ぼくの太陽だよ!→太陽みたいに輝かしい存在だよ)
また、英語の口語では呼びかけにも用いられます。男性同士の間で、陽気な人に、親しみやからかいをこめて声をかけるときなどに登場します。
- Hello, sunshine!(やあ、おまえさん!)
サンシャインの類語
- 日差し
- 太陽光
- 陽光の輝き
- 日光
- 日なた
- 日だまり
- 日のあたる場所
- 日あたり
- 日照
- 晴天
- 好天
「サンシャイン・シティ」について
「サンシャイン」の意味が太陽の光、という明るい内容であることに加え、響きも美しいためでしょうか、日本でも様々なもののネーミングに用いられます。
わけても「サンシャイン・シティ」は、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。池袋にサンシャイン60という高層ビルが出現した当時の状況を知れば、このビルに「サンシャイン」という名がぴったりであったことがよくわかります。
数ある「サンシャイン」というネーミングの代表として、サンシャイン・シティを紹介いたしましょう。
サンシャイン・シティとは
「サンシャイン・シティ」とは、その中核に高層ビル「サンシャイン60」を有する、複数のビルや地下街などからなる複合商業施設です。
水族館、展望台、屋内テーマパーク、プラネタリウムなどのレジャー施設に加え、ショッピングモールも充実した構成。一日かけても、楽しみきれそうにありませんね。
サンシャイン60とは
「サンシャイン60」とは、1978年、東京都豊島区東池袋で開業した超高層ビルの名称です。
塔屋最頂が239-7メートル。1985年にソウルの大韓生命ビルが竣工されるまでは、東洋一の高さを誇りましたから、太陽にもっとも近い東洋のビルとして、「サンシャイン」というネーミングは実にふさわしいものでした。
ちなみに、日本においては、1990年に東京都庁本庁舎が完成するまで、12年間日本一高いビルとして君臨しました。
60階には、展望台が設けられています。2012年のスカイツリー竣工によって、都内一の地上高の座をおりましたが、2016年には、「スカイサーカス サンシャイン60展望台」という名のもとにリニューアルされ、人気を集めています。
元旦には、屋内展望台が早朝からオープンしますので、初日の出を拝むことができます。サンシャイン60の展望台から、元旦のサンシャイン(陽光)を眺めるのも、なかなか縁起良い年始めかもしれません。
サンシャイン60の地歴
太陽の光、サンシャインを名に冠したこのビルですが、実は地歴には暗い歴史が隠されています。この地には、1970年まで巣鴨拘置所があったからです。
戦時中のゾルゲ事件主犯の死刑執行も有名ですが、なによりも、戦後に、東条英機など主要な戦争犯罪者52名が処刑された場所なのです。
ビル近くの公園に平和記念慰霊碑がありますが、このような背景もあわせ、新たな時代の高層ビルには「サンシャイン」という明るい名が必要だったのではないでしょうか。
「サンシャイン」まとめ
太陽の光あってこその、地球です。口にするだけで太陽のエネルギーを感じさせてくれそうな「サンシャイン」をめぐるあれこれは、いかがでしたでしょうか。
この言葉のポジティブな意味を味わいながら、日向ぼっこなどをすれば、格別な癒しの時間となることでしょう。