「インペリアル」とは?意味や使い方をご紹介のイメージ

「インペリアル」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんもご存じの「帝国ホテル」、海外から訪れる外国人には「インペリアル・ホテル」としてその名を知られています。ほかにも「インペリアル」は、商品名やブランド名として使われています。どういう意味なのか、使い方や由来などを含めてご紹介したいと思います。

目次

  1. 「インペリアル」の意味
  2. 「インペリアル」の使い方
  3. 「インペリアル」の由来
  4. 「インペリアル」を冠した名称
  5. 「インペアル」の類語

「インペリアル」の意味

「インペリアル」とは、「imperial」と綴る英語の発音を日本語(カタカナ)に読み替えたものです。
 
英語で表わされる“imperial”では、名詞として使う場合と形容詞として使う場合のふたつがあります。それぞれに意味が分かれますが、多くは他の単語と結びついた「複合語」として使われます。

名詞(可算名詞)としての意味

  1. 帝国。皇室。皇居
  2.  皇室の中でも最上位に立つ人(天皇)
  3. 大きさや品質において、他のものよりも際立った特性を持つもの
例:皇居=Imperial Place(インペリアルパレス) 

形容詞としての意味

  1. 最高の権力を持った
  2. 帝国の
  3.  皇帝や女帝の
  4. 荘厳(そうごん)な。
  5. 壮麗(そうれい)な
  6. 最高級の
例:最高級の部屋=Imperial Room(インペリアルルーム)

「インペリアル」の使い方

  • 皇居前広場を英語では「インペリアルパレスガーデン」というんだよ
  • さすがイギリスの豪華客船だね。インペリアルな船旅だったよ
  • この商品の色と形はインペリアルという名にふさわしいね
  • インペリアルスイートという部屋に一度は泊まってみたいものだ

「インペリアル」の由来

英語の“imperial”はラテン語の“imperi ā lis”に語源を持ち、「皇帝政府・帝国」を意味する“imperi ”と「命令」を意味する「ā lis」が結びついた言葉です。フランス語で“Impérial”と表わされた後にイギリスへ渡り“imperial”となりました。

“imperial”はその後、幕末の日本へやってきます。先にあげた「帝国ホテル」は“Imperial Hotel”として、また同じ時期に「帝国劇場」は“imperial theater”として、維新後に駐在していた各国大使や高官にお披露目されました。

「インペリアル」を冠した名称

さらに複合語としての「インペリアル」を見てみることにします。どんなイメージになるのでしょうか。あえて「インペリアル」という名を冠するあたり、重々しさや高級感を際立たせるための演出が窺えます。
 

クライスラー・インペリアル(自動車)
アメリカのクライスラーが製造・販売していた最高級自動車のブランド名です。
すでに生産を終了した車種ですが、アメリカのみならず世界の著名人が利用した車として知られています。
 
インペリアル・スタウト(ビール)
18世紀のイギリス帝国時代にイギリス本国で生産され、諸国へ輸出されました。
皇帝の国のビールとしてその名がつけられました。
 
 インペリアル・フィズ(カクテル)
最高級のフィズという意味でつくられるアルコール飲料です。
「皇帝」という名にふさわしくスコッチウィスキーをベースにつくられます。
 
 インペリアル・トパーズ(宝石)
トパーズとは宝石の種類のひとつです。
その中でもとくに希少価値の高い原石に「皇帝」の名が与えられています。

「インペリアル」は嗜好品(しこうひん)を格付けするなどの際に便利な言葉になっているようですね。

「インペアル」の類語

ロイヤル(royal)

ロイヤルは本来、「王様の、王家の、王族の」といった意味で使われていました。しかし日本では、インペリアル同様「気高く」「高貴な」ものといった意味で多用されており商品名にもよく使われています。
 
また、「王様」「王族の人」といったように君主を呼ぶ際にも使われます。日本では皇室を「ロイヤルファミリー(royal family)」と呼ぶ人たちもいますが、本来の意味からすると「インペリアルファミリー(imperial family)」が正しい呼び方です。

エンパイア(empire)

こちらも可算名詞では「皇帝」を意味します。また、ラテン語の「統治」に語源を持つことから、皇帝ナポレオンの支配下にあった第一次フランス帝政時代の調度品や衣装を形容する際にもこの言葉を用います。
 
アメリカ合衆国ではニューヨーク州が「エンパイア・ステート」の異名を持っています。世界中の人々にとってニューヨーク市は金融と経済、文化の中心地ですから、その都市を「帝都」と認めるのは、いかにもアメリカ人らしい気質だと思います。
 
日本の場合、天皇陛下が「Emperor」と訳されます。エンペラー(Emperor)は皇帝で、帝国(Empire)を統治する人ですね。象徴天皇としての国内事情はともかく、やはり海外からは天皇陛下が日本国民を統治しているという印象になっているのですね。

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