「むしゃくしゃしてやった」とは?意味や使い方をご紹介

「むしゃくしゃしてやった」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。テレビやSNSでよく見かけますが、いったいどういう意味なのでしょう。ここでは「むしゃくしゃしてやった」の使用例を参考にしながら、使い方や、使うときの注意点について考えてみます。

目次

  1. 「むしゃくしゃしてやった」とは
  2. 「むしゃくしゃしてやった」の使用例
  3. 犯行理由としての「むしゃくしゃしてやった」
  4. SNSにおける「むしゃくしゃしてやった」

「むしゃくしゃしてやった」とは

「むしゃくしゃ」には大きく分けて、以下2つの意味があります。

  • イライラして心が晴れない様子、腹立たしい(例:むしゃくしゃしてきた)
  • 毛や草などがもつれて乱れている様子(例:むしゃくしゃと草が生えている)

「むしゃくしゃしてやった」の「むしゃくしゃ」は前者の意味で用いられており、「むしゃくしゃ」した感情により、衝動的に行動を起こしてしまったということを表します。

「むしゃくしゃしてやった」の使用例

  • むしゃくしゃしてやった、誰でも良かった。
  • むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない。
  • むしゃくしゃしてやった、今は反省している。

犯行理由としての「むしゃくしゃしてやった」

犯罪を起こすのには怨恨や金銭トラブルなど、明確な動機とターゲットが存在するのが通常です。しかし、被害者や被害物に対する明確な動機がなく、かつ衝動的に犯行に及んでしまったときの犯行理由として用いられるのが「むしゃくしゃしてやった」です。

ただしこれはマスメディア向けに警察が用意した言い回しで、実際のところは「家庭内に不和があってストレスが溜まっていた」「上司との関係がうまくいかず職場で孤立していた」など、詳細に供述しているようです。

SNSにおける「むしゃくしゃしてやった」

上記のとおり、「むしゃくしゃしてやった」は本来マスメディア向けに警察より発表される、犯行理由の婉曲表現です。

しかし昨今は、これが転じて「衝動的な行為を説明するときの常套句」として、主にSNSなどで用いられています。

SNSでの使用例

SNSにおける「むしゃくしゃしてやった」は、行為を示す画像に文章として添えられる形で使用されます。

行為の内容はおおむね他愛なく、たとえば「カロリーの高いものを食べる」「ピアスホールを開ける」など、「日常にさしたる支障はないけれど、あとで冷静になったら少し後悔するかもしれない」といったところがボーダーです。

ただし一部には、「なんでそんなことしたの?」とツッコみたくなるような謎の行為や、ややリスクの高いチャレンジ行為、むしゃくしゃしてやるにしては手間がかかりすぎている行為なども存在します。

このようにカジュアルに使用されている「むしゃくしゃしてやった」ですが、犯罪被害の関係者にとっては、不謹慎に感じられる場合もあるかもしれません。SNSでの発言は不特定多数の人間に閲覧されるということは、念頭に置いておきましょう。

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