「スイーツ脳」とは?
「スイーツ脳」の意味
「スイーツ脳」とは、菓子のことを「スイーツ」とオシャレぶって呼んでいるような、流行に煽られるばかりの女性の思考形態を揶揄するネットスラングです。
「スイーツ脳」の使い方
- 「彼女、また行列のできる店に行ったんだってね。」「スイーツ脳だから仕方ないよ。」
- 「あの子はスイーツ脳だからと諦めていたけど、近頃のリア充アピールには心底うんざりだ。」
「スイーツ脳」の特徴
「スイーツ脳」の特徴
「スイーツ脳」の女性の特徴として、リア充・流行に敏感というアピールが激しいことが挙げられます。アピールしたいばかりに、次のような行動が多く見られます。
- 流行のチェックは欠かさない。(カフェ、ファッション、ドラマなど)
- なんでもSNSに投稿する(FacebookやInstagramなど)。
- すぐ写真を撮る。写真は自撮り(セルフィー)が多い。
「スイーツ脳」と揶揄される理由
上記の特徴に当てはまる女性が「スイーツ脳」と揶揄されてしまうのは、一言で言えば、痛々しいからでしょう。若い女性ならいざ知らず、ある程度の年齢になったら自分の考えをしっかり持って、自分のアピールばかりせずに周りの話を聞きけるようになって欲しいということのようです。
「スイーツ脳」の由来
菓子を「スイーツ」と呼び始めたのはいつ頃?
「スイーツ」とは、イギリス圏の英語で「甘いデザート」、「菓子」という意味の「sweet」に由来するカタカナ語です。なお、アメリカ圏の英語では「dessert」と言います。
「スイーツ」というカタカナ語が使われはじめた当初は、「有名パティシエによる高級洋菓子」、「大人が味わって食す菓子」を指し、手頃な値段の菓子と区別する言葉でした。
しかし、2005年頃に女性向け雑誌を中心に「スイーツ」がブームとなり、国内の菓子メーカーがこのブームに参入し、「和スイーツ(和風スイーツ)」、「コンビニスイーツ」など、和菓子も手頃な値段の菓子も含め、菓子全般が「スイーツ」と称されるようになりました。
「スイーツ(笑)」が流行語に
「スイーツ(笑)(すいーつかっこわらい)」は、菓子やデザートなどの甘味をスイーツと呼ぶような女性を揶揄する日本のネットスラングで、「スイーツ脳」を持つ女性を指す言葉です。
「スィーツ(笑)」、「スイーツ」と表されることもあります。この「スイーツ(笑)」は2007年のネット流行語大賞において銀賞を獲得しました。
「スイーツ(笑)」の由来
上でご説明した通り、マスメディアは、菓子全般を「スイーツ」という言葉に置き換えていきました。この風潮に乗って菓子のことを「スイーツ」と呼ぶことを、「流行の最先端を行く私たちはイケてる」と思っているリア充な女性たちの象徴的な行動だとして、男性たちがネット上で皮肉を込めて「(笑)」を付けて呼んだことが、「スイーツ(笑)」の由来だと言われています。
では、「スイーツ(笑)」という言葉を生み出した男性たちとは、どんな人たちでしょう?それは、流行を追い求めるタイプの女性たちから「ヲタク」、「キモヲタ」と冷遇されてきた、アニメやゲームに熱中する男性たちでした。「スイーツ(笑)」は、虐げられてきた人たちからの意趣返しだったのです。
「スイーツ脳」の由来
「スイーツ脳」という言葉は、「スイーツ(笑)」と、「考え方」や「思考」を指す 「脳」という言葉が組み合わさって生まれました。
「スイーツ脳」の対義語はある?
バカにされれば言い返してやりたくなるものですが、「スイーツ脳」の正反対の言葉はネットなどには見当たりません。真逆とは言えませんが、「スイーツ脳」に対抗する言葉をご紹介します。
「逆スイーツ脳」
「逆スイーツ脳」とは、「スイーツ(笑)」を酷く見下している男性の思考のことで、次のような行動が見られます。女性蔑視とも受け取れますが、自分が流行についていけない劣等感の裏返しだとも考えられます。
- パスタやランチといった言葉を使っただけで「スイーツ(笑)」と認識して見下す。
- 女性の知的レベルを見くびっていて、自分の知識でマウントしようとする。
- 極端な人は、女性全般を「スイーツ(笑)」と見做して軽蔑する。
「男性版スイーツ脳」
「男性版スイーツ脳」とは、文字通り「スイーツ脳」の男性バージョンで、流行に煽られる男性の思考のことです。「男性版スイーツ脳」の人の行動例は次の通りです。
- ビジネスや自己啓発の流行語は覚えたらすぐ多用する。
- 「政治や経済に興味がある」アピールが激しい。
- 流行のトレーニングやファッションはすぐに取り入れる。
- 流行りの音楽、スイーツ、イベントなどを「聞くべき」、「食べるべき」、「行くべき」と薦める。