「メランコリー」の意味
「メランコリー」は英語の「melancholy」からきており、特に理由はなくなんとなく憂鬱(ゆううつ)で気がふさぐこと、という意味です。
また、「melancholia(メランコリア)」はうつ病のことです。強い抑うつ状態と悲哀感覚のあらわれた病的状態で、国内でも近年、うつ病患者の増加傾向は大きな社会問題になっています。
「メランコリー」の使い方
- いつもより海の色が暗く見えたが、単なるメランコリーだろう。
- メランコリーな気分で車窓を流れ行く景色を眺める。
- 彼女の表情にそこはかとないメランコリーを催した。
「メランコリー」の類語
「メランコリー」の類語は「憂愁(ゆうしゅう)」「憂鬱(ゆううつ)」「沈鬱(ちんうつ)」です。
「憂愁」「憂鬱」は気分が晴れず、気持ちが沈んだ状態ではありますが、それによって病気になったり、泣くなど動作、行為は伴わないものです。あくまで内向的(ないこうてき)な、小規模な状態を表します。
「沈鬱」はそうした気分になる具体的なきっかけ(個人的、あるいは社会的な事件など)があり、それによって受ける心の衝撃も、結果としての表情や動作や行為も、すべて深刻になります。
例えば「憂鬱な表情」と「沈鬱な表情」では、その本人の心情も、外側に表れる表情の度合いや態度も、かなり差があることになります。
「メランコリー」の英語
「メランコリー」の英語はmelancholy、depression(憂鬱な気分)、gloomy(憂鬱な印象)などです。
【用例】
- その知らせを聞いてメランコリーな気持ちになった…The news made me dejected.
- メランコリーになるできごとがたくさんあった…I have had a lot of depressing things happen to me.
- みじめな光景…a melancholy scene
- 憂鬱を晴らす…dispel one's melancholy
- 体の調子が悪くて憂鬱だ…I feel depressed about my health.