「10k」の「k」とは?
「10k」の「k」は1795年のメートル法で定められた6つの接頭辞の一つで、1000を表す記号です。ギリシア語で1000を意味する「khilioi」の頭文字に由来します。なお、1000を意味する場合は大文字の「K」ではなく小文字の「k」で表記します。
そのため「10k」とは10000を意味します。
金額における「10k」
ネット上において金額を示す単位として「k」が使われる場合があります。
「1k」は1000円の意味になります。
したがって「10k」とは10000円のことになり、「1.5k」ならば1500円ということになります。
「スマートフォンのゲームで10回も課金して10kも使ってしまった。」と言えば、「スマートフォンのゲームに10回も課金して10000円も使ってしまった。」という意味になります。
また、「あの家電製品は店頭だと40kするけど、ネット通販なら30kで買える」と言えば、「あの家電製品は店頭だと40000円するけど、ネット通販なら30000円で買える」という意味になります。
また、ネット上では金額を示す単位として「諭吉」が使われる場合もあります。
1万円紙幣の肖像画である福沢諭吉のことを指し、「諭吉1枚」は10000円となり、「10k」=「諭吉1枚」ということになります。
野球における「10k」
野球やソフトボールで、打者が投手からストライクを3つ取られること。その時の記録をスコアブックに「k」もしくは「S.O(Strike Out)」と表記します。
また、投手が試合中に打者より三振をとった数を示すときに「k」で数を示し、10三振をとったのならば「10k」と表します。
「○○投手6回を投げて10k奪取」と新聞に見出しがあれば「○○投手は6回まで投げて10三振を奪取」という意味になります。
また、「完投16kも2失点で敗戦投手に」と言えば「完投で16三振を奪ったが2失点で敗戦投手になった」という意味になります。
「k」と表記される理由については諸説あり
- 「struck」の末尾の「k」を採ったとする説
- 「knockout」のkを採ったとする説
- 「kill(ed)」のkを採ったとする説
- 「k」が3画なのでストライクを数えるのにちょうどよいから説
貴金属における「10k」
貴金属における金(gold)の含有率によって24金、18金、10金などと表記しますが、これを「24k」「18k」「10k」と表記する場合があります。
金の含有率によって
含有率100%・・・24k(24金)
含有率75%・・・18k(18金)
含有率58%・・・14k(14金)
含有率42%・・・10k(10金)
と表します。
例えば「24kは資産価値は高いけど、宝飾品としては18kの方が適してる」と言えば、「(金の)24金は資産価値は高いけど、宝飾品としては18金の方が適している」という意味になります。
また、金の含有率の高い方が価値が上になるので、「10k(10金)」よりも「24k(24金)」方が購入や買取の価格が高額になります。
大文字の「K」の場合
コンピュータの世界でメモリなどの容量を示す場合、大文字の「K」が使用されます。普段の生活の中で使われる10進数ではなく、2進数を用いるため「K」は1000ではなく1024となります。
そのため、容量を示す1Kバイトは1024バイトということになります。
この大文字表記の「K」は国際規格やJIS規格で認められたものではく、慣例として「1000=k」と「1024=K」を区別しています。
しかし、ハーディスクの容量などの表記には、人間にもわかりやすいように「K=1000」で計算され表記されているため、大容量のハードディスクなればなるほど、正確な容量との誤差が生じています。