「認める」とは?意味や使い方・類語をご紹介

「認める」という言葉。新聞やニュースなど色々なところで見かけ、使ったことのある方も多いかと思います。便利な反面、複数の意味を持っているので、紛らわしくもある言葉です。ここではそんな「認める」の意味や使い方などを、類語も含めて、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「認める」の読み方
  2. 「認める」の意味
  3. 「認める」の使い方
  4. 「認める」の類語

「認める」の読み方

まず「認める」は、「みとめる」と読みます。「したためる」という読み方もあるのですが、そちらは表外読みです。音読みで「認」は、「にん」と読む字です。漢字検定では、五級あたりで出てきます。

「認める」の意味

「認める」には細かく分けて、以下の四つの意味があります。

  1. 目にとめる、存在を知覚する、気づくこと
  2. 見たり考えたりして、たしかにそうだと判断すること
  3. 正しい、または構わないとして、受け入れること
  4. 能力があると判断、評価すること

こうして分けると難しそうですが、「認める」は日常生活でも耳にしやすい言葉なので、何となくニュアンスを理解できる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

また「認める」はジッと見ることも表しますが、そちらは古い読み物などで使われている意味なので、現代では大抵の場合、1~4を示すかと思います。

「認める」の使い方

上述を踏まえて1~4の意味での使い方ですが、「認める」はそのまま使われる他、「認めて」や「認めた」などのよう、変化した形でも使われます。また「認めない」や「認められない」などの否定形で使うと、反対の意味を持ちます。

認める:気づくこと

【例:家の裏で、怪しい人影を認めた】

これは1の意味+変化形で使っていて、「人影に気づいた」や「人影が目にとまった」と言い換えられます。

似たような使い方としては、「異常が認められる」のような表現があります。逆に「異常は認められない」でしたら、「異常はない、見当たらない」という意味です。

認める:判断すること

【例:話し合いの結果、キミを有罪と認める】

これは2の意味で使っていて、「有罪だと判断した」と言い換えられます。似たような使い方としては、「私の持ち物だと認める」などの表現があります。

認める:受け入れること

【例:今回の件について、自分の非を認める】

これは3の意味で使っていて、「自分が悪いということを受け入れる」と言い換えられます。2の使い方と似ていますが、判断すると受け入れるでは、割とニュアンスが違っていますね。

似たような使い方としては、「落ち度を認めた」などの表現があります。逆に「非を認めない」や「落ち度を認めない」でしたら、それを受け入れないことを意味します。

認める:評価すること

【例:彼の才能を認めよう】

これは4の意味+変化形で使っていて、「才能に価値があると評価しよう」と言い換えられます。似たような使い方としては、「世の中に認められる」のような表現があります。

「認める」の類語

「認める」の類語には、「視認(しにん)」、「許(ゆる)す」、「容認(ようにん)」、「承認(しょうにん)」などがあります。

「視認」について

「視認」とは、目で実際に確認することを表します。この言葉は「認める」における、1の意味と似ていますね。たとえば「人影を認める」は、目で見えたという意味で、「人影を視認する」と言い換えられます。

「許す」について

複数の意味を持っている「許す」ですが、中でも申し出などを聞き入れ、願い通りにさせることという点が、「認める」に通じています。

たとえば入院中の「一時的な帰宅が認められた」は、「一時的な帰宅が許された」と言い換えられます。

「容認」について

「容認」とは、良いとして認め、許すことを表します。たとえば許可という意味で、「行動の自由が認められた」は、「行動の自由が容認された」と言い換えられます。ちなみに「容」の字は、聞き入れる、受け入れるなどの意味を持っています。

「承認」について

「承認」には、以下の三つの意味があります。

  1. それが正当、または事実だと認めること
  2. 良しとして認め許すこと、聞き入れること
  3. 国際法上の地位を認めること

たとえば「相手の所有権を認める」は、「相手の所有権を承認する」と言い換えられます。ちなみに「承」の字には、うけたまわる、受け継ぐなどの意味があります。

ほかの言葉との使い分けは難しいですが、字に含まれる意味を踏まえると、上手く使い分けられるかもしれません。


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