「下らない(くだらない)」とは?意味や使い方をご紹介

「下らない」と使う時には、あまり良い意味合いではなく、人の性格や話を否定したり、こき下ろす際に使ったりすることが多いでしょう。「下らない」の意味や使い方を紹介し、何故そのような意味で使われるようになったか語源も合わせて説明します。

目次

  1. 「下らない」の意味
  2. 「下らない」の語源
  3. その他「下らない」の語源

「下らない」の意味

「下らない」は「下る」という動詞の未然形に、打ち消しの助動詞「ぬ」(「~ない」と否定する)がついた形容詞です。

「まともに取り上げるだけの内容がない」、「相手になるほどの価値がない」、「取るに足らない」、「お粗末でつまらない」、「程度が低い」という悪い意味合いで、後に来る人や物などの名詞の様子を表しています。

「下らない」の使い方

【使用例】

  • あの人と比べて、何て下らない人生なんだろう。
  • 下らない世の中でやっていられない。
  • 薄っぺらい下らない話を聞かされて迷惑だ。
  • 下らない人間だとののしられて頭にきた。

「下らない」の語源

「下る」には元々「意味が通じる」、「筋が通っている」という意味がありました。これに否定する言葉を付けて、「意味が通じない」・「筋が通っていない」という意味で「下らない」が使用されたのです。

しかし、江戸時代前後から、取るに足らない等の意味で転じて使われるようになります。転じた理由にはいくつかいわれがあります。

まずい地酒

江戸時代は江戸に幕府が開かれ、政治の中枢の地が関東に移りました。しかし、京都には最も身分が高い天皇がいますし、職人の多い最新の文化の中心地でもあります。

そのため、京都の立場を上として江戸を下に見立て、上方(京都を中心とした関西地方)から江戸方面に送られる物品を、「地方に下っていく物」という意の「下りもの(くだりもの)」と呼ぶようになりました。

そんな「下りもの」の中の1つに酒がありました。当時から美味しい酒は灘や伏見で作られていたので、上方からお酒を取り寄せています。上方の上等で美味しいお酒は、「下り酒」と呼ばれるようになりました。

一方で、江戸などの関東で作られる酒は粗悪でまずいため、反対に「下らぬ酒」と呼ばれるようになります。価値の低いまずい関東の酒を表した「下らぬ」が「下らない」となり、取るに足らないなどの意味で使われるようになったと言われています。

その他「下らない」の語源

先述した「下らぬ酒」が、意味が転じた由縁の有力説です。ただしあまり重要視されませんが、他にも2つ説があります。

「百済出身ではない人」の略

朝鮮半島には660年に滅亡するまで「百済(くだら)」という国があり、昔の日本である「倭国(わこく)」と友好関係にありました。人材の交流が盛んに行われ、百済の国の人は頭が良く様々な技術を倭国に伝えてきたと言われています。

このことから、頭が悪い人や、話の筋道が立たず内容の程度が低い人のことを「百済出身ではない人」と称するようになりました。その言葉が縮まって「百済ない人」となり、「下らない」と混同されるようになったということです。

仏教の教え「ダラ」を守らない行動

仏教にはかつて全部で9つの「ダラ」という教えがありました。教義にのっとって修行をしない人のことを、中身が伴わない価値のない修行をしたと言うことで「九ダラ(9つのダラの教義)がない行動をした」と非難したと伝えられています。

それが縮まって「くだらない」の由来になったと言うことですが、現在では仏教に「ダラ」という教義が見当たらないので、真偽の程は定かではありません。


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