「腹筋崩壊」とは
そもそも、腹筋は筋肉の為「崩壊」という言葉が当てはまる事はありません。地震等で建物が崩れ壊れる事や、家庭の不和に対して「崩壊」は使われてきました。では、「腹筋崩壊」とは、どのような状態のことを指すのでしょうか。
実は、「腹筋崩壊」とは「笑うたびに腹筋を行わなければならない罰ゲームの為、腹筋が崩壊した」という状態が短縮され広まったとされています。
「腹筋崩壊」の意味
元々、日本語には「腹がよじれるほど笑う」「お腹がよじれる」という言葉が有ります。これは、笑いすぎて実際にはねじれてないもののお腹がよじれそうな程笑い転げ、腹が痛くなる様子から生じた言葉です。「腹筋崩壊」とは、そうした意味で使うネットスラングです。「抱腹絶倒」のネット用語版とも言えます。
先に説明した通り、笑う度に腹筋運動を行えば、結果腹筋が筋肉痛を起こします。つまり、面白い物を見た際に結果としてお腹が痛くなる程笑う事が、現代では「腹筋崩壊」として定着していると言えるでしょう。
「腹筋崩壊」の広がり
「腹筋崩壊」の言葉が定着した要因は、インターネット、SNS等での「ハッシュタグ」で拡散したことが大きいです。「面白い画像」「面白い動画」「ネタ系イラスト」、それらを同時に複数の人と共有することができ、検索して見つけることのできる「ハッシュタグ」「タグ」になったことで、一気に「腹筋崩壊」という単語が広まりました。
因みに「ハッシュタグ」とは、「#(半角シャープ)◯◯(単語)」の形式で、SNS中心に使われる分類用の表記です。本来は、分類することが目的ではありましたが、次第に「個人的感想」の代行をこの「タグ」を使って表現する方法に変化していきました。面白い話や面白い画像等で、積極的に「腹筋崩壊」と使用されたことにより、世間での認知は「腹筋崩壊=腹筋壊れるほど面白い」に変わったとも言われています。
感覚としては、「ウケた」「とても笑った」と思った作品への、素直な賛辞として使用します。また、「面白いから見てほしい」というお勧め作品に、敢えてタグ付けを行う事もあります。
「腹筋崩壊」の仲間たち
「腹筋クラッシャー」「腹筋ブレイカー」「腹筋返せ」「腹筋注意」
「腹筋崩壊」と同じ意味のタグ仲間
「ツッコミが追いつかない」
「笑いすぎてツッコむ余裕がない」という新しい笑いへの褒め言葉
「ワロス」「コーヒー吹いた」「w」「www」「草生える」
「思わず笑った」という意味で使われる
前者は、比較的限定された場での使用が多い言葉です。後者は、ネットスラングとして有名な言葉です。「w」「草」という言葉には「面白くて笑う」以外にも「嘲笑」が含まれるということで、一時期荒れることで有名でしたが、現在は流れが変わり比較的穏やかな「笑い」に対する言葉として定着しています。
「腹筋崩壊」の使い方
これぞ!と思った動画、ネタ画像、ギャグ作品等にご使用下さい。基本姿勢は「褒め言葉」です。「腹筋崩壊したwww」という合わせ技も、ネット上では使えます。相当笑った、と判断してよいでしょう。掲示板等の大人数が集まる場では、出来るだけ客観的な「腹筋崩壊」具合を求められるので、周囲の空気を読み使用しましょう。個人発信の出来るSNS等では、主観的な「腹筋崩壊」をどんどん発信して構いません。
また、知人友人・有名なキャラを例えとして出して「◯◯が腹筋崩壊するレベル」と書くと「そんなに笑えるのか」という判断基準になります。笑い上戸であれば、比較的軽い、薄い笑いだという事も伺えます。また、無表情な鉄面皮キャラを引き合いに出した場合は、相当なネタだと覚悟出来ると思います。
あなたの腹筋はどれくらい耐えられるのか、面白い物を探しに出てはいかがでしょうか。