「デティール」とは?意味や使い方をご紹介

「デティール」もしくは「ディテール」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。よく使用される表現なのに、正確な意味を説明しろとなると難しい。今回はそんな「デティール」の意味や使い方を、「ディテール」という表記とどちらが適正かも含めて解説します。

目次

  1. 「デティール」の意味
  2. 「デティール」の使い方
  3. 「デティール」か「ディテール」か

「デティール」の意味

日本語に言う「デティール」はもともと英語"detail"に由来しており、その単語の原義は「離れる(de)切断する(tail)」というものです。

このことから「細かく切り離された」という意味が生じ、英語の「detail」は以下のような意味で用いられています。

  • 細部、細目、項目
  • (…についての)詳細な情報、詳細な記述、詳説
  • (小さな事を)ひとつひとつ扱うこと、些細な事に気を配ること
  • (絵画、彫刻、建築などの)細部(装飾)
  • (特別任務のための)派遣員、選抜隊

「派遣員、選抜隊」は他の意味との関連性が見えづらいですが、もともとの部隊から“細かく切り離された”部隊」と考えると、原義と紐付いているのがわかりやすいのではないでしょうか。

カタカナ語の「デティール」

カタカナ語の「デティール」は、主に「全体のなかの細部、詳細」という意味で使用されています。この“全体のなかの”というところが肝要で、ただ“細かい”というときにはデティールは用いられません。

たとえば、「この目地は細かいね」というのに「この目地はデティールだね」と表現するのは誤りです。また、字が細かいことを表すのに字のデティールが云々というのも、やはり誤りです。

ではどういったときに「デティール」を使うのが適正なのかというと、大きなひとつのものの細部を表すときです。

ただしこの「大きな」というのは、細部(デティール)に対する比率です。つまり全体としては手のひらサイズだったとしても、そのなかの更に細かな何かをデティールと表現するのは適正というわけです。

「デティール」の使い方

「細部」という意味での使い方

日本語も英語も、「細部」という意味の「デティール」が、最も一般的な用法ではないでしょうか。とくにカタカナ語では、絵画や彫刻、小説などの芸術作品に対する評価のなかでよく使用されます。

【例文】

  • この小説はデティールまでこだわり抜かれた傑作だ
  • デティールが粗いので、この絵画は贋作だ
  • このフィギュアはデティールまで完璧に再現されている

また英語では、「detail work(細部の仕事)」や「the details of a contract(契約書の細目)」、「The detail can wait(細かいことは後でよい)」など、日常のなかでもデティールがよく使用されています。

「詳細」という意味での使い方

「詳細」という意味の「デティール」は、主に計画や情報などに対して使用されます。

【例文】

  • プロジェクトのデティールを詰める。
  • デティールが明らかでないうちは迂闊なことは言えない。
  • スケジュールのデティールを説明する。

どちらかというと、ビジネスシーン向きの表現かもしれませんね。英語の場合は、以下のように用いられます。

【例文】
  • "For further details, please contact the person in charge."(詳細は担当者にご連絡ください)
  • "I would like to have details concerning the next meeting."(次回の会議についての詳細をお知らせください)

「デティール」か「ディテール」か

"detail"をもととするカタカナ語には、「デティール」と「ディテール」の2つの表記がありますが、どちらが正しいのでしょうか。

実は英語の"detail"は、発音としては「ディテイル(ディテール)」です。ですから、「デティール」ではなく、「ディテール」もしくは「ディテイル」の方が、より原語に忠実だと言えるでしょう。

これ以外にも、「エネルギー(energy:エナジー)」や「ウイルス(virus:ヴァイラス)」など、日本にやってきて読み方が変わってしまったという言葉は山ほどあるのです。


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