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ソース(source)の意味
日本語に言う「ソース」は、もともとは英語"source"を訳したもので、主に以下のような意味を表します。
- (情報などの)出所、拠り所、原典、典拠
- (物,事)の源、源泉、根源、(直接の)原因、(植物,鉱物などの)産地
- 水源(地)
「出典」としてのソース(source)
"source"という言葉には「(情報の)原典,拠り所」という意味があります。大学での論文や研究者の論文でも他所から引用した情報には"出典"を記さなければならないというのが一般常識ですが、その"出典"が"source"です。
"a source of information"で「情報源」、"original source"で「原典」といったように用います。
カタカナ語としての「ソース(source)」も、ほぼこの意味で用いられます。よくドラマなどで、ネタ元を問われた雑誌記者が「ソースは明かせないな」なんて言うシーンがありますが、このソース=情報の出どころです。
「事物の源」としてのソース(source)
「事物の源」としての"source"は、英語圏では日常的に使用されています。たとえば"a major of coffee"と言えば「コーヒーの生産地」ですし、"a source of income"と言えば「収入源」、"a source of pollution"と言えば「汚染源」となります。
"source"の「立ち上がる、湧き上がる」という原義に最も近い意味を持ち、"source"という単語の根本的な意味となっています。
「水源地」としてのソース(source)
"source"は「水源地」という意味も持ちます。「水が湧き上がる場所」という意味で"source"なのです。
一般的に"the source of the river"と言えば「川の水源地」となり、"the source of drinking water for the community"と言えば「飲料水の水源」という意味になります。
動詞としてのソース(source)の意味
"source"には動詞としての用法もあり、その場合には「(部品,製品など)の供給先を見つける[確保する]」という意味を持ちます。供給する側が主体となった言葉ですから、言葉的には"source"(供給元)が供給先を見つけるということです。
例文としては、"Our vegetables are sourced from a local farmer."で「私たちの野菜は地元の農家から仕入れている」というものが挙げられます。
これは"source"が受け身となっている場合で、このときの意味は「(製品,原材料など)を入手する,仕入れる」というものになります。
ソース(source)の類語
"source"という単語に様々な意味があるというのは上記の通りですが、様々な意味がある分、類語の幅も大きいものとなっています。
"reference"
「(情報などの)原典,拠り所」という意味での"source"の類語としては、"reference"という言葉が挙げられます。
"reference"は主に「言及,論及」といった意味で用いられますが、"source"と同じように「出典,典拠」といった意味を持ち、「(人物,才能などの)照会,人物証明書」といった意味をも持ちます。
"origin"
「源」という意味としての"source"の類語には、"origin"という言葉が該当します。こちらの単語は「起源,源泉,由来,生まれ,起点」という意味を表し、日本でも「オリジナル商品」や「歌のオリジナルバージョン」といったように用いられています。
調味料としてのソース
「ソース」という音を聞いただけでは調味料としてのソースも頭に浮かぶかもしれません。こちらの言葉も英語が元になっていますが、"source"とは全く別の単語で、"sauce"と表記します。
もともとこの言葉の原義は「塩漬けされた」という意味で、日本語に言うソースは"Worcester sauce"と呼びます。