「dare」とは
「dare」は主に、挑戦、挑む、勇気を持って~する、などの意味を持ちますが、ひとつの単語で動詞、助動詞、名詞としての働きをします。
発音表記はdéɚ(米国英語)または déə(英国英語)で、デアと読みます。
最近では「dare」は少し古い単語というイメージが出てきていると言われており、動詞と助動詞の使い分けが曖昧になっているのが現状のようです。
動詞の「dare」
動詞の「dare」の変化形は、過去形はdared、現在進行形はdaring、三人称はdaresとなります。
他動詞と自動詞それぞれについて解説します。
他動詞の「dare」
他動詞の「dare」の意味は、大きくわけて4通りあります。
- 「dare」+to doで、勇気を持って~する、あえて~する、思い切って~する、大胆にも~する
- ~に立ち向かう、~をものともしない
- あえてやってみる、(やったことのないことを)試してみる
- 「dare」+目的語+to do(もしくは「dare」+目的語+into+名詞)で、(人に)~してみろと挑む、けしかける
尚、1のtoは、否定形や疑問形に限り略されることがあります。
それぞれの使用例を見てみましょう。
- I don't dare (to) open that door.(私はあのドアを開ける勇気がない)
- You will dare any danger.(あなたはどんな危険にも立ち向かうでしょう)
- I dared a mixing I've never before attempted.(私はこれまでに試みたことのない調合を、思い切って試してみました)
- She dare me to be actress.(彼女は私に、女優になれるものならなってみろ、とけしかけた)
自動詞の「dare」
自動詞の「dare」の意味は、~する勇気があるです。
- Let him do that, if he dares.(もし彼にその勇気があるなら、やらせてみましょう)
- Dont' you dare!(やめなさい!)
例文二つ目のDon't you dare!は、よく使われる慣用句なので、覚えておくと便利でしょう。
助動詞の「dare」
助動詞の「dare」は、~する勇気がある、あえて~するという意味です。通否定文か疑問文でのみ用いられます。肯定文の場合は助動詞としてではなく、一般動詞としてdare to doという形になります。
「dare」の否定形はdare notまたはdaren't、過去形はdaredとなります。
- She dare not try it again.(彼女にはもう一度挑戦する勇気がなかった)
- Dare you make this more?(まだこれを作るつもりなの?)
助動詞の後の動詞は、主語が三人称単数であっても、原形のまま使います。
名詞の「dare」
名詞の「dare」は不可算名詞で、挑戦、大胆という意味です。やれるもんならやってみろ、というニュアンスが強いようです。また、肝試しという意味で使われることもあります。
- I accepted her dare.(私は彼女の挑戦に応じた)
- He could never refuse my dare.(彼は私の挑戦を拒否することは絶対にできなかった)
「dare」の慣用句
「dare」の慣用表現について、二つ紹介します。
- <How dare 主語○○+動詞~>→よくも○○は~できるものだ
- <I dare say 主語○○+動詞~>→たぶん○○は~でしょう、たぶん○○は~するだろう
これらの慣用句は、形と意味が決まっているのでわかりやすく、覚えやすいですね。
それぞれの例文を紹介します。
- How dare you say in that way?(よくもそんな言い方ができるわね)
- I dare say that's true.(たぶんそれは本当でしょう)