「ほっこり」とは?意味や使い方をご紹介

「ほっこり」という言葉を普段よく目にしたり、耳にしたりする機会が多くあります。温かみのある言葉として使用しますが、本当の意味をご存知でしょうか?どのように使うのが的確なのでしょうか。「ほっこり」の意味と使用方法についてご紹介していきます。

目次

  1. 「ほっこり」の意味
  2. 「ほっこり」の語源
  3. 「ほっこり」の使い方
  4. 「ほっこり」の類義語
  5. 「ほっこり」まとめ

「ほっこり」の意味

「ほっこり」には、いくつかの意味があります。

  1. いかにも暖かそうなさま・ほかほか
  2. 人の情けなどにふれて、心にぬくもりを感じるさま
  3. もてあまし疲れたさま
1や2は日常生活でも「ほっこりとした焼き芋」や「心がほっこりする話」など、「暖かいさま」や「心が温かくなる」というニュアンスで使用されます。普段使用している「ほっこり」は、ほぼ1と2ではないでしょうか。

これとは別に「ふくよかなさま・艶があって鮮やかなさま」という意味がありますが、こちらは古典文などで使用されているのみで、現在ではほとんど使用されていません。

では、3の意味はどうでしょう?初めて聞いた方も多くいらっしゃると思いますが、普段使用している温かみのある「ほっこり」とは全く違う意味になります。語源に関係しますので、詳しく説明いたします。

「ほっこり」の語源

「ほっこり」とは、元々京都発祥の言葉だといわれています。京都弁で言う「ほっこり」の意味は、「疲れた」「しんどかった」などであり、動けないほど疲れたというのでは無く、「適度に疲れている」様子をいいます。「今日は、ほっこりしたわぁ。」などと使用します。

つまり京都弁の「ほっこり」は、「疲れてはいるけれど、心は満ち足りている」という心地よい満足感を表す言葉なのです。それでは、なぜ現在の意味が「暖かいさま」や「心に温もりを感じるさま」になったのでしょう。
 
「ほっこり」の語源は、「ホコル(火凝る)」という言葉で「火を集めて集中して焼く」という意味です。その暖かい様子により「ほかほか」という意味で使用され、京都では「体がポカポカと温まるくらいの疲れ」という意味で「ほっこり」が使用されています。

「ほっこり」の使い方

「ほっこり」は「ほっこりした」や「ほっこりする」という形で使用します。

  • 猫の動画を見てほっこりする。
  • 温泉につかってほっこりした。
  • ほっこりした焼き芋を頂く。
  • 家の近くにある、カフェでほっこりする。
  • ほっこりする小説を読んだ。
  • 子供のかわいらしい仕草にほっこりする。
  • 友達からほっこりする話を聞いた。
  • ほっこりとおいしそうな肉じゃがを食べる。

「ほっこり」の類義語

「ほっこり」の類義語には、気持ちがあたたかくなったり、心が穏やかになる言葉が多くあります。

  • ホンワカする:「のんびりと心がなごんでいるさま」をいいます。「ほんわかとした気分」「ほんわかムード」などと使用します。
  • ほのぼのする:「心に温かみが感じられるさま」をいいます。「ほのぼのとした心あたたまる話」「ほのぼのとした家庭」などと使用します。
  • ホカホカする:「心地よい暖かさを感じるさま」をいいます。「歩くと背中がホカホカする」「ホカホカのコロッケ」などと使用します。
  • 癒される:「苦痛などをなおしたり、やわらげたりする」という意味です。「その場所に行くと心が癒される」「子供の笑顔に癒される」などと使用します。
  • 和む:「気持などがやわらいで落ち着く」という意味です。「好きな音楽を聴くと心が和む」「会場の雰囲気が和む」などと使用します。

「ほっこり」まとめ

日本語には本来の意味から変化した言葉も多く、「ほっこり」もその内の一つと言えます。これは誤用ではなく、時代とともに意味が変化した言葉と捉えるべきでしょう。

とはいえ本来の意味や語源を知っていると、より適切に言葉を使用することができるのではないでしょうか。

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