「フェイク(fake)」とは?
意味
「フェイク」は「本物ではない」、「真実ではない」という意味です。
元の英単語「fake」は「にせもの」や「まがい物」、「インチキ」、「でっちあげ」という意味です。その他、スポーツでは「フェイントをかけること」、演劇では「アドリブで話すこと」、音楽では「楽譜を暗記して演奏すること」や「楽譜通りに演奏しないこと」を意味します。
「fake」はだまそうとしている、故意に嘘をついているという悪意を含んだ言葉になります。
使い方と例文
「フェイク」は「偽物」という意味から分かるように、ネガティブな印象を与える言葉です。基本的には嘘をついている、だましていると感じた時に限定して使用する方が良い表現です。
使用例
- 「さっきの課長の発表はフェイクだと思う。あそこまでこじれた交渉があんなに上手くまとまるはずがない。」
- 「妙にギラギラしてるけど、これ、もしかしてフェイク?」「まさか!ちゃんと保証書もあるよ。」
- 彼の儲け話はどれもこれも胡散臭く、フェイクのような気がしてならない。
「fake」の熟語表現
「fake」は他の単語と合わさり、熟語を作ることもあります。いくつか紹介します。
- fake off(ぶらぶらする)
- fake up(偽造する)
- fake out(裏をかく)
「fake」の類義語
「fake」には次のような類義語があります。
- phony(偽物の、誠実ではない)
- bogus(偽物の、不快な)
- counterfeit(偽造の、模倣の)
- imitation(模倣、贋作)
- false(事実に反する)
- wrong(間違っている、道徳的でない)
「fake」の対義語
「fake」の対義語には「real」や「genuine」、「authentic」などがあります。単に本物であることを示すのであれば「real」が使われます。「genuine」は商品に、「authentic」は芸術作品に使われることが多い表現です。
フェイクラブ(fake love)
「フェイクラブ(fake love)」は防弾少年団(BTS)の楽曲です。「フェイクラブ」は直訳すると「偽りの愛」となります。しかし、この曲における「フェイク」は相手への愛ではなく、本性を隠して恋人と付き合っている自分自身を指しています。
フェイクイット(fake it)
「フェイクイット(fake it)」は嵐、そしてperfumeの楽曲のタイトルです。「fake it」の英語での本来の意味は「虚勢を張る」や「できるふりをする」です。ポーカーなどで使われる「ブラフ」とほぼ同義の言葉です。
フェイクニュース(fake news)
「フェイクニュース」とは「真実ではない、偽りのニュース」です。そもそも事実ではない内容を報道することも含みますが、事実をよりよく見せるために脚色される場合や、過度に悪く誇張する場合もあります。日本語では「虚報」や「虚偽報道」と訳されます。
また、だます目的で虚偽の内容を含めた広告を「フェイク広告」と呼びます。主に画像や動画、体験談などの偽装・改変が行われます。
「フェイクニュース」への対策として行われる事実関係の調査・裏付けはファクトチェックやファクトチェッカーと呼ばれます。
フェイクファー(fake far)
「フェイクファー」は合成繊維で作られた偽物の毛皮です。本物の毛皮よりも安価で手入れが簡単であることが特徴です。動物愛護運動の影響を受けて広まりました。材質はアクリル系の繊維が多く、熱に弱いという欠点があります。