「ベゴニア」とは?
「ベゴニア」は赤、白、黄色、紫、ピンクといった多彩な色の花を咲かせるシュウカイドウ科の植物です。左右対称の葉を持つ植物が多い中、ベゴニアの葉は左右非対称でいびつです。
またベゴニアには「雌雄異花」という特徴があります。「雌雄異花」とは雄しべのつく雄花と雌しべのつく雌花が別々に咲くことを言います。
強い光を必要としない植物なので、あまり光の入らない場所でも育てることができます。夏場の強い光に当たりすぎると葉焼けをおこしてしまうこともあります。しかし日光が不足しすぎても変色し枯れてしまうので、注意が必要です。
ベゴニアの名前の由来は、この花を紹介したシャルル・プリュミエというフランスの植物学者が、当時のフランス領アンティル諸島総督ミシェル・ベゴンの名前にちなんで名づけたことによるものです。
「ベゴニア」の花言葉
ベゴニアの花言葉は「親切」、「片想い」、「愛の告白」、「幸せな日々」などです。葉が左右非対称で、ハートの形に似ていることから「片想い」や「愛の告白」といった恋愛に関する花言葉がついています。
気になっている人に告白用の花としてプレゼントされることも多いです。また赤いベゴニアには「公平」、白いベゴニアには「親切」といった花言葉がつけられています。
「ベゴニア」の種類
「球根性ベゴニア」
「球根性ベゴニア」は地中に根を張らず球根を作るベゴニアで、5月半ばから11月にかけて、大輪で豪華な花を咲かせる品種です。八重咲きタイプのベゴニアの多くが、球根性のベゴニア原種との交配によって誕生しています。
球根性ベゴニアの交配により誕生した「球根ベゴニア」という種類もあります。球根をもとに成長し、直立するスタンドタイプと下垂するハンギングタイプがあります。
「木立性ベゴニア」
「木立性ベゴニア」とは直立性の茎を持つベゴニアのことです。スッと伸びた茎と、何段にも枝分かれしたシャンデリアのような花が特徴的な種類です。木立性ベゴニアはその見た目からさらに4つのグループに分類されます。
- 矢竹型…比較的硬めの茎になります。矢竹のような筋を持っています。
- 叢生(そうせい)型…比較的柔らかい茎を持っており、株元から何本かの茎が同時に伸びます。
- 多肉茎型…茎は多肉状に膨らんで大きくなります。枝分かれしません。
- つる状型…茎が細くつる状に伸びます。他の物にからまったり、這い登ったりするタイプと垂れさがるタイプに分かれます。
「根茎性ベゴニア」
「根茎性ベゴニア」は地面に接した部分から根を伸ばす、根茎という茎を持つベゴニアです。根茎はまっすぐ伸びることなく、地面に沿うように成長していきます。花ではなく葉を楽しむタイプのベゴニアです。
レックスベゴニア
レックスベゴニアは根茎性ベゴニアの一種で、美しい模様と色の葉を持つので園芸に用いられます。最初の頃の交配にベゴニア・レックスと言う原種を使ったことから、レックスベゴニアと名付けられました。
冬咲きベゴニア
冬に開花期を迎えるベゴニアです。クリスマスの時期によく市場に出回ることから「クリスマス・ベゴニア」とも呼ばれます。花色が赤、ピンク、白くらいであまり豊富ではありませんが、小さな花をたくさん咲かせる可愛らしい種です。
「ベゴニア」まとめ
ベゴニアは種類が豊富で丈夫な花なので、自分で鑑賞するのもいいし、大切な人へのプレゼントとしても活躍します。
冬咲きのペゴニアはクリスマスの告白にぴったりとも言えます。みなさんも是非、ベゴニアを園芸店などで見かけたら手に取ってみてください。