マーガレットはどんな花?
日本に出回っているマーガレットは、キク科のモクシュンギクです。カナリア諸島原産で、明治時代に日本に入ってきて、大正になってから広く栽培されるようになりました。露地物の開花時期は3月~4月ですが、ビニールハウスなどで栽培されている関係で、11月~7月くらいまで広く出回っています。
マーガレットは、白い一重咲きの花が一般的です。現在では品種改良が行われ、八重咲きの品種、ピンク・オレンジ・黄色などの花もあります。切り花には、花が多く付く小ぶりな品種も人気があります。
ヨーロッパ方面では、耐寒性があり高温多湿に弱いキク科のフランスギクが、マーガレットと呼ばれています。日本では育ちにくく、改良された品種が栽培されています。白い花でよく似ていますが、日本のマーガレットに比べて花が大きいのが特徴です。
マーガレットの花言葉
マーガレットの花言葉その1
マーガレットは花びらの数が多く、恋占いに使われたために「恋占い」の花言葉がつきました。
好き・嫌いと花びらを1枚ずつ取っていき、最後の1枚が好きで終わると相手も同じ気持ちで恋が実ると言われています。片思いの相手に分からないように恋占いをすることから、「心に秘めた恋」という花言葉も付きました。
恋占いは花びらの数によっては、好きで終わらないこともあるので要注意です。両思いの相手の前で、「嫌い」で終わった時には気まずい空気が流れることもあるでしょう。花言葉の通り、相手のいない所で密やかに占った方が良さそうです。
マーガレットの花言葉その2
マーガレットは、ギリシャ神話の中で月の女神アルテミスに捧げられたと伝えられています。
アルテミスは純潔で、非常に真面目な性格の神様です。不道徳で曲がったことが嫌いで、守らなかった人物に対してひどい罰を与えることもあります。そんな女神の性格から、誠実・真実の愛(真実の友情)・信頼・貞節などの花言葉が付いたと言われています。
マーガレットの名前の由来
マーガレットの和名はモクシュンギク(木春菊)です。名前の由来は、葉の形が鍋料理でお馴染みの春菊に似ていることと、年月が経つと茎が木のような色に変化してごつごつとした様子になってくることです。
英語名のマーガレット(Marguerite)は、英語圏の女性の名前にも使われます。元の形はマルガリテス(Margarites)、ギリシャ語で真珠を表す言葉です。マーガレットの白い花を真珠になぞらえて付けたと見られています。
マーガレットを花言葉にちなんで贈るなら
マーガレットには誠実や信頼という花言葉が付いているので、日頃から信頼をしていて、親しくお付き合いをしている方に、誕生日などの記念日の御祝いのギフトとして贈ると喜ばれるでしょう。白い清楚なマーガレットの花は、多くの人に好まれますし、他の花とも合わせやすいです。
花束やかご盛りなどでアレンジメントにするには、同じ春頃の時期に最盛期を迎えて、出回る時期が重なるチューリップやスイートピー(サマースイートピー)がおすすめです。
チューリップの花言葉には「恋の告白」があるので、片思いの相手に渡すのも良いでしょう。スイートピーの花言葉には「青春の喜び」や「門出」があります。新入学や入社の御祝い、退職して独立する方へのはなむけのギフトにするにも向いています。
マーガレットのギフト
マーガレットを花束にして贈る場合、切り花は1週間から10日間程度花が持ちます。花瓶に挿す時に余分な葉を取って、しっかりと水揚げをしておけばつぼみも咲きます。
庭などで育てる場合は、温暖な地域であれば冬を越せます。鉢植えにするにも庭に植えるにも強くて丈夫なので、ガーデニングが好きな方に喜ばれるでしょう。初心者にも育てやすいと言われています。ただし、増えすぎるとかなり広がって他の花の邪魔になる場合があり、注意が必要です。