座右の銘とは?
「座右の銘」という言葉は様々な場所で目にしたことがあると思うので、みなさんにも馴染み深い言葉かもしれません。
でも、いざ「詳しい意味ってなんだろう?」とか「そもそも座右ってなに?」という疑問を持っている方もいるかもしれません。それぞれの言葉の意味がわからないと「座右の名」というように間違えた漢字で覚えてしまうこともあるかもしれません。
「座右の銘」という言葉の意味を一言で言えば「自分の近くに常に置いておきたい言葉」です。
なぜ「座右の銘」という言葉がそのような意味になるのかということを「座右」や「銘」のもともとの意味を確認しながら明かしていきましょう。そうすれば「座右の名」という書き間違いも起こらなくなるかもしれません。
「座右」ってなに?
「座右」という言葉は「ざう」とも読むことはありますが、現在では一般に「ざゆう」と読みます。「左右」も「さう」とも読みますが一般には「さゆう」と読むということと似ていますね。
「座右」という言葉は「座っている場所の右側」を指します。これは読んで字のごとく、という印象ですね。その意味が転じて「傍ら」「身のまわり」という「自分の体から近い場所」という意味でも使われるようになりました。
「銘」ってなに?
次に「銘」という言葉を見ていきましょう。「銘」は「めい」と読みます。
「銘」という字には様々な意味があります。まずは「石碑などに人の来歴などをしるした文」という意味です。この意味から見れば「銘」という言葉が表す文章は「非常に大事な文である」という印象を持ちます。
また「器物に刻まれた製作者の名前」という意味もあります。大事なのは「刻まれた」という部分です。器物に墨やペンで「書いた」だけではなく、深く「刻み込まれた名前」なのです。それだけ大事な名前だということがわかります。
さらに、それらの意味が転じて「深く心に刻みつけて戒めとする言葉」という意味があります。いずれの意味も「深く刻まれた大事な言葉」という意味が共通しています。
座右の銘の意味
「座右」「銘」のそれぞれの意味を確認したところで「座右の銘」という言葉の意味をもう一度確認しましょう。
「座右」は「自分の体の近く」という意味であり、「銘」はこの場合は「深く心に刻みつけて戒めとする言葉」という意味が適切です。それらを合わせると「いつも体の近くに置いておきたい戒めの言葉」という意味であるということがわかります。冒頭部分で言った意味になりますね。
座右の銘の使用法
先ほども確認した通り「座右の銘」は「身近に常に置きたい戒めの言葉」として使われますが、一般的にはどのように使われるのでしょうか。
一般には、仕事をしたり、生活を送る中で「自分を勇気付けてくれる、自分を行動に駆り立ててくれる言葉」としてそれぞれの人が持っている言葉として使われます。そして、その言葉というのは過去の偉人が遺した言葉であったり、著名人の言葉であることが多いです。
たとえばスポーツをしている人であれば、サッカー日本代表の本田圭佑選手の「世界一になるには世界一の努力が必要だ」という言葉を座右の銘として大事にしながら練習に打ち込んだり、ビジネスの分野では、appleの設立者であるスティーブ・ジョブズの「初心を忘れずにいることは素晴らしいことです」という言葉を常に持ちながら、仕事に打ち込む人もいるかもしれません。
いかがでしたか? 「座右の銘」という言葉の意味がどうやってできたのか、ということを詳しくご紹介いたしました。みなさんもそれぞれの「座右の銘」を大事にしながら生活することで、人生が豊かになるかもしれません。