アイボリーの意味
- 象牙・象牙色・象牙製品
- 牙・歯
- ピアノの鍵盤
象牙とは象の上顎門歯(じょうがくもんし)が伸びたもの、つまり象のキバです。西洋では昔から工芸品や建築材料として使用されてきました。美しい模様と適度な硬度で、工芸品材料として日本でも貴重な品として扱われていました。
象牙について
人気の高い象牙でしたが、象牙を目的とした象の乱獲が問題となり、ワシントン条約締結後は輸入禁止措置がとられました。現在も象牙の印鑑等が作られていますが、これは規制が行われる前に輸入された物であり、在庫に限りがある為非常に高価な物となっています。
アイボリー色とは
アイボリーは、薄い黄色がかった白色に、灰色が混じった色です。アイボリーホワイトとも言われていて、真っ白ではない白色を表す時に使われています。白よりも柔らかな印象で、高級感のあるイメージを持たせたいときにもよく使われます。
また象牙や動物の骨を焼き、炭化したものは「アイボリーブラック」と呼びます。アイボリーブラックは伝統的な黒色顔料で、油でのばして絵の具として使われていました。
アイボリーとオフホワイト・ベージュ・クリーム色の違い
オフホワイト、ベージュ、クリーム色はどれも白っぽい色というイメージの為、アイボリーと混同してしまう人も多いようです。具体的には以下ような色の違いがあります。
- アイボリー:グレーがかった淡いクリーム色
- オフホワイト:わずかに色味を感じる真っ白ではない白色
- ベージュ:ごく薄い黄色~茶色がかった色
- クリーム色:生クリームのように薄い黄色がかった色
アイボリーを選ぶメリット
服やカーテン、壁紙など色んな場所でアイボリーを選択する機会があると思います。アイボリーは白の中に黄色・グレーの色味が入っているので、さまざまな色に合わせやすい点が魅力です。真っ白では白ばかりが浮いて目立ってしまいますが、少しくすみのあるアイボリーを合わせれば、その他の色をうまく引き立てることができるでしょう。