首尾一貫の意味とは
首尾一貫の意味は、始めから終わりまで同じ主義や方法で貫き通すこと。始めから終わりまでを意味する「首尾」と、変わることのない「一貫」を重ねた四字熟語です。
頑固でも筋の通った人を褒める場合には使えますが、間違った意見を通そうとする時や、無理を押し通すこととは違いますので、注意して下さい。
首尾一貫の使い方
日常会話や、ビジネスシーンでよく使われている「首尾一貫」は、考え方や態度が「ぶれない姿勢」を褒める場合や、評価する時に使います。
- 上司は首尾一貫しているので周りからの信頼も高い。
- 監督は首尾一貫した考え方で、チームを優勝に導いた。
- 強い意見に流されやすい彼は、首尾一貫とはほど遠い人だ。
首尾とは
「首と尾」からなる首尾は「頭とお尻」の意味で、転じて始めから終わりを意味します。また、事の成り行きや結果も意味しています。
- 首尾を整える:物事の始めと終わりをうまくまとめること
- 首尾は上々:結果がうまくいくこと
- 首尾よく:物事は都合よく進んでいること
一貫とは
一貫の意味
- 銭を数える昔の単位
- 尺貫法の重量の単位
- 始めから終わりまで同一の主義や方法で貫き通すこと
一貫を使った慣用句
- 趣旨が一貫している。
- 彼のプレゼンは一貫した説明でとても分かりやすかった。
- 一貫していない態度に振り回されて困っている。
首尾一貫の類義語
- 終始一貫:始めめから終わりまで、態度、行動、状態を変えないで通すこと
- 初志貫徹:最初に思い立ったこころざしを貫き通すこと
- 徹頭徹尾:始めから終わりまで同じ方針、行動を貫くさま
首尾一貫感覚とは
SOCとは、もうすでにご存知の人もいらっしゃると思いますが、Sense of Coherenceの略で、 日本語では、 「首尾一貫感覚」 と訳されています。これは人生で起こる様々な出来事を、一貫して捉え、つじつまを合わせて、きちんと行動ができるという感覚のことです。
ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者アーロン・アントノフスキー博士により提唱された考え方で、SOCが高いとストレス対処能力が高いと言われています。
1.把握可能感“わかる感”:置かれている状況が把握できる、今後の状況がある程度予測できるという感覚
2.処理可能感“できる感”:何とかなる、何とかやっていけるという感覚
3.有意味感“やるぞ感”:ストレスに対処することや日々の営みに意味・やりがいを見いだせる感覚
(引用元:http://nkkg.eiyo.ac.jp/_src/sc2917/H23storesu.pdf)
首尾一貫感覚とは、以上の3つの感覚から成り立っています。この感覚を高めると、ストレスを感じても上手く対処ができて、ストレスに打ち勝つことができるようになるそうです。