「倦怠期」とは?
「倦怠期」は「けんたいき」と読みます。特に結婚相手や恋人に飽きて嫌になる時期のことです。漢字そのままの意味ですね。英語では「boredom(退屈)」やフランス語の「ennui(アンニュイ)」になります。たしかに「倦怠期」は退屈でアンニュイですよね。
早いと交際し始めてから3か月にはもう倦怠期になってしまいます。3年目までにおおよそ半数のカップルが倦怠期を経験すると言われ、中には倦怠期のまま破局してしまうこともあります。
また、「倦怠期」は必ず二人同時になるものではなく、片方だけがなることもあります。
「倦怠期」の症状
「倦怠期」には相手にドキドキしたり、トキメクことがなくなります。飽きて退屈に感じているため、コミュニケーションが減ったり、擦れ違いやケンカが増えるなどの症状が見られます。交際期間が短い場合、過度に相手を理想化していたために現実とのギャップで苦しむこともあります。
「倦怠期」チェック
「倦怠期」に入ると行動や気持ちがそれまでと比べ、大きく変わります。主なものをそれぞれ10個あげてみました。もし当てはまるものが多ければ「倦怠期」かもしれません…。
気持ち編
- ドキドキしなくなる
- 嫌なところが目につく
- ささいなことでイライラする
- 相手に興味がなくなる
- 飽きて、退屈に感じる
- ありがとうと思えず、当たり前に感じる
- 大切に思えない
- 他の異性が気になる
- 付き合っている理由がわからなくなる
- 一人になりたくなる
行動編
- 会話が減る
- 予定をキャンセルする
- 携帯をずっと見ている
- 連絡が減るか、既読無視
- スキンシップが減る
- 笑顔が減る
- 感謝や謝罪の言葉が少なくなる
- デートしない
- ケンカが増える
- 着飾ることがことが減る
「倦怠期」になる原因
マンネリ化
「マンネリ化」とは「マンネリズム」に陥ることです。「マンネリズム」とは同じリズムや同じことの繰り返しで新鮮味や独創性を失うことを言います。
相手のこともだんだんわかってくると、知らないことも少なくなります。すると、知っていることばかりなので興味がなくなっていきます。また、いつも同じデートコースでは飽きてきてしまいます。
慣れる
親しい相手にはこれくらい許してもらえる、という気持ちが生まれます。「甘え」という気持ちです。あるいは、何かしてもらっても「当たり前」と感じてしまい、感謝することがなくなるかもしれません。
冷静になった
出会ったころは相手がいるのが非日常であり、ドキドキしていたと思います。「恋に恋している」ということわざもあるように、たいていの人は相手になにかしらのイメージを持っているものです。
出会ったばかりの頃は相手の知らない部分はこのイメージで理想化されています。しかし、「倦怠期」ではこの理想のベールで覆い隠されていた現実が見えてきます。イメージと現実のギャップが気になり、嫌な部分が目についてイライラしてくるのはこのためです。
「倦怠期」からの脱出
もし「倦怠期」になってしまったら、まず原因を考えましょう。
原因が「マンネリ化」や「慣れ」であれば対処は比較的簡単です。新しいことがなくて退屈しているときはどうしますか?いつもと違うことをすればいいですね。自分磨きをする、お洒落してみる、旅行に行くなど非日常に挑戦してみましょう。
一方、「イメージと違う」と感じる場合は難しくなります。というのも相手にすれば勝手なイメージを押し付けられているからです。この場合、その理想が必要なものなのか、そして相手に期待できるのか話し合うことから始めてみましょう。
いずれにせよ、「倦怠期」一人では脱出できません。まずパートナーと相談してみましょう。
「倦怠期」の向こう側
「倦怠期」を乗り越えたカップルは長続きすると言われています。苦楽を共有することで仲が深まるということですね。もし「倦怠期」に入ったら別れにつながる死亡フラグではなく、二人で超えるべき壁ととらえてみてはどうでしょうか。