「インポート」とは?意味や使い方をご紹介

「インポート」は広く「持ち込む」という意味で、日本では貿易用語として「輸入する」という意味と、IT用語としての「データを取り込む」という意味があります。この記事では「インポート」の両方の意味について解説します。また「輸入」についての豆知識も紹介します。

目次

  1. 「インポート」とは
  2. 貿易の意味での「インポート」
  3. 貿易の「インポート」の仕組み
  4. IT用語の「インポート」
  5. 「インポート」まとめ

「インポート」とは

「インポート(import)」は「持ち込む」いう意味ですが、特に貿易において「輸入する(こと)」という意味があります。

またIT用語として、として「データを取り込む(こと)」という意味があります。

「インポート」の反対語は「エクスポート(export)」です。「輸出」「持ち出す」「データを取り出す」といった意味があります。

貿易の意味での「インポート」

「インポート(import)」のうち「port」は港という意味です。港町である神戸にはポートアイランドやポートタワーといった場所・観光地があります。「ポルトガル」という国名もラテン語で「カレの港」を意味する「Portus Cale」が「ポルトガル」という国名に変化しています。

「im-」は「in」が変化した形で、「中に」という意味です。「im」と「port」と合わせて「港の中へ運ぶ」、つまり輸入するという意味になります。また輸入業者のことを「インポーター」と呼ぶことがあります。

貿易の「インポート」の仕組み

海外から輸入できるモノは法律で決まっています。海外で合法的に流通していても日本へ輸入できないモノもあります

輸入には関税がかかります。関税はモノの種類によって非常に細かく決まっています。

関税は単なる課税という意味合いだけでなく、国内の産業を保護する役割もあります。例えば、海外の安い食品が輸入されると、国内の食品産業が成り立たなくなり衰退・崩壊してしまうからです。

産業の衰退・崩壊は失業などの問題も生みますが、より深刻なのは、海外に依存することにより国家として自立性を失うことです、

例えば途上国で生産している安い米が輸入され、日本に流通して国内の農家が衰退・崩壊するとします。そうすると田んぼが別の用地になるなどします。

海外から安く輸入できている間はそれで良くても、年数が経過すると途上国も物価や人件費が上昇してきます。

そうなってから「輸入米が高くなったから国内の米を買おう」としても、日本の田んぼ自体がなくなっています。また農業ノウハウも失われています。

さらに深刻なのは(極端な例を挙げれば、米を輸入していた国との戦争などにより)突然、全く輸入できなくなった場合です。過去には牛に蔓延した病気により牛肉が輸入できなくなったことが実際にあります

以上のように、関税をかけることにより輸入品の価格を調整することは、単なる課税以上の意味があります。

ちなみにTPPは、加盟国の間でこの関税をなくそうというだけでなく、著作権といった制度を共通化させたり、輸出入できるモノを揃えたり、という条約です。

このように「インポート」は国家間の外交にまで関わるものでもあります。

輸出入と課税をする税関については、以下により詳しく掲載されています。
【税関 ホームページ】
http://www.customs.go.jp/zeikan/yakuwari.htm

IT用語の「インポート」

IT用語の「インポート」は「データを取り込む(こと)」を意味します。以下に例を挙げていきます。

連絡先などの「インポート」

パソコンに登録されたメールアドレスや、携帯電話の連絡先などのデータを、新しい端末に移行するときに「インポート」が使われます。このときは元の端末から「エクスポート」し、そのデータを新しい端末に「インポート」する必要があります。

なお、連絡先などは、単にデータを他の端末に移動させただけでは利用することはできません。そのデータをメールソフトや連絡先アプリに取り込む必要があります。この「ソフトウェアに取り込む」ことが「インポート」であり、単にデータを端末間で移動させることは通常は「インポート」とは言われません。

ただ、最近は「Gmail」や「iCloud」といったクラウドサービスが普及しており「インポート」「エクスポート」の必要がない場合もあります。クラウドサービスの場合は、異なる端末で1つのアカウントの同じデータを扱う「同期」が行われているため、新しい端末でアカウントにログインすれば済む利便性があります。

データファイルの「インポート」

連絡先などに限らず、データファイルを移行する際に「エクスポート」「インポート」が行われます。ただし連絡先などと同様、写真・Word・ExcelなどのデータをSDカードなどで元の端末から他の端末にデータを移すことは通常「エクスポート」「インポート」という言葉は使われません

では、データファイルの「エクスポ-ト」「インポート」はどういった場合に使われるかというと、連絡先などと同様、端末間を移動させるのではなく、データをソフトウェアに取り込むときです。よって、同じ端末内でも、あるソフトウェアから「エクスポート」して、同じ端末の別のソフトウェアに「インポート」することもあります。

パソコンを使い慣れていない場合は分からない用語が多かったりイメージがつかないかもしれませんが、例えば以下のような場合があります。

データファイルの「インポート」の例

よくある事例としては、アンケートなどのWEBフォームに蓄積されたデータやネットショッピングなどの購買データをシステムから「エクスポート」し、他のソフトウェアに「インポート」するなどです。上記のようなシステムからダウンロードされるデータは「.csv」というファイル形式が使われていることが多くあります。

ただしMicrosoft Officeの場合は、特に設定していなければ「.csv」ファイルは自動的にExcelで開くため、「インポート」の必要はありません。このようにソフトウェア本来のファイル形式でなくても扱えることを「互換性」と言います。

しかしExcelでも(バージョン等により異なりますが)、例えば電話番号「09012345678」といった数値データは最初の「0」を無視して「90123455678」として取り込んでしまいます。あるいは住所「5-12-30」というデータは「2005/12/30」という日付データとしてExclelに認識・取り込まれてしまいます。このように「.csv」をExcelで普通に開くと表示に問題がある場合「化ける」と表現されます)はExcelの「インポート」機能を使って少し手間をかける必要があります。

逆に、Excelで作ったデータをExcel以外の「ソフトX」で扱うときは、Excelデータを「.csv」のファイル形式にし、「ソフトX」に「.csv」を「インポート」するなどが必要になる場合があります。

「インポート」まとめ

以上のように「インポート」は、大きく貿易とIT用語に分かれています。仕事で担当する業務によってはITスキルとして「インポート」は必要になる場合がありますので、その意味の概略だけでも理解しておくと良いでしょう。


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