「百合」の花言葉とは?意味や使い方をご紹介

品種の豊富な百合の花にはたくさんの花言葉があります。本記事では百合の簡単な説明とカテゴリ別の花言葉、詳しい意味や由来・逸話などを解説します。また花言葉が怖いと噂の「クロユリ」についても、由来を含めて詳しく紹介いたします。

目次

  1. 百合はどんな花?
  2. 百合の花言葉
  3. 白い百合の花言葉
  4. 赤・ピンクの百合
  5. オレンジ・黄色の百合
  6. 黒い百合には怖い花言葉があるって本当?
  7. 色つきの百合の花言葉に相応しい贈り方

百合はどんな花?

百合は、ユリ目ユリ科のうちユリ属に分類される植物です。北半球のアジアからヨーロッパにかけて自生しており、その原種はなんと100種以上。品種はおよそ130種もあります。日本には15種があり、そのうち7種は日本特産です。花言葉も品種を合わせると40種類以上にのぼると言われています。

百合の花言葉

百合全体の花言葉は「純粋」・「無垢」・「威厳」・「子の愛」です。またヨーロッパ諸国では「purity(純粋)」・「refined beauty(洗練された美)」も百合の花言葉として知られています。

純粋無垢という意味では、日本も西洋の感覚でも一致する面がありますね。すらりとした立ち姿から、洗練された美と言う名が付けられたと考えられます。日本でも「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん)、歩く姿は百合の花」といって、美人の歩く姿が百合の花にたとえられます。

百合の花言葉は色によって違いがあるので、以下に白・赤とピンク・オレンジ・黄色の色別に紹介します。ただし、青い百合は品種改良されてできたばかりの花なので、2018年の段階では、まだ花言葉はありません。

白い百合の花言葉

白い百合の花言葉は「純潔」・「威厳」です。全体的な花言葉とあまり変わらないので、百合は白い色が基準になっていると考えられます。西洋においても「virginity(純潔)」・「purity(純粋)」・「majesty(威厳)」が百合の花言葉なので、日本とあまり変わりはありません。

白い百合には、様々な言い伝えがあります。ギリシャ神話では大神ゼウスの妻ヘラの母乳がこぼれて、百合の花になったとされています。ヘラは結婚と母性、女性の貞節を守る神で、不倫や浮気に対して非常に厳しい一面がありました。ヘラを表す花として、彼女にちなんで花言葉が付けられたと言われています。

あるいはキリストの母、聖母マリアを象徴する花として百合が教会の絵に描かれたため、純潔という意味を持ったという説もあります。

赤・ピンクの百合

赤とピンクの百合には「虚栄心」という花言葉が当てられます。一言で表すと「見栄っ張り」です。花が大きく、色も華やかで目立つことから、見栄を張って素敵に見せようとしていると感じられたのかもしれません。

西洋ではピンクと赤で花言葉が分かれます。ピンクは「wealth and prosperity(富と繁栄)」、赤は「warmth(優しさ、暖かさ)」・「desire(願望)」なので、日本に比べると肯定的な意味合いですね。

赤い百合ができたのは、キリストが処刑された時に、その場で咲いていた百合の花だけが最期の様子を見ようと顔を上げていたからだという言い伝えがあります。他の花は磔にされたのを悲しんでうつむいていました。百合はキリストと目が合って、自分が思い上がっているのに気づき、恥ずかしさで赤くなってしまったということです。

オレンジ・黄色の百合

オレンジ色の百合の花言葉は「華麗」・「愉快」・「軽率」です。愉快でも、羽目を外しすぎて軽率という印象を与えることもあるという、警告のようにも思えますね。西洋の花言葉は「hatred(憎悪)」です。

黄色の百合は「陽気」・「偽り」という花言葉を持っています。西洋では「gaiety(陽気)」・「falsehood(偽り)」・「I’m walking on air(天にも昇る心地)」です。初めの2つは日本の花言葉と同様です。3つめの花言葉は、陽気になりすぎて幸福な気持ちを味わっているのを表すのかもしれません。

黒い百合には怖い花言葉があるって本当?

百合には黒い色の花はありません。「呪い」という意味を持つ「クロユリ」は、ユリ科バイモ属の花であり、百合の仲間ではありますが属している種類が違います。高山に自生する花なので、贈り物にする機会はほとんどないでしょう。

クロユリの花言葉の由来には、織田信長と豊臣秀吉に仕えた佐々成政という武将が関係しています。

成政の側室には「早百合姫」という、大変美しい女性がいました。成政の寵愛を受け子を授かった早百合姫ですが、彼女に嫉妬した人間に「密通してできた子供だ」と根も葉もない噂を流されてしまいました。そして噂を真に受け怒った成政に、一族もろとも殺されてしまったのです。

絶命する時に早百合姫が「領地にクロユリの花が咲いたら、佐々の家は滅亡するだろう」と呪いの言葉を口にしたのがきっかけで、クロユリに「呪い」という花言葉が付いたと言われています。

色つきの百合の花言葉に相応しい贈り方

花の色によって意味が違う百合を、果たしてプレゼントとして贈ってよいのか迷う方もいらっしゃるでしょう。日本とヨーロッパ諸国では、花言葉が良い意味と悪い意味に分かれます。良い方の意味を用いて相手に贈るのもひとつの手です。また、白い百合と混ぜてアレンジメントにして贈るのもおすすめです。

ただし百合はかなり匂いのきつい花であるため、お見舞いに持参するのはNGです。せっかくのプレゼントが相手に喜んでもらえるよう、花選びは慎重に行いたいですね。

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