「艱難」とは?意味や使い方をご紹介

「艱難」とは「かんなん」と読み、意味は「困難にあって悩み苦しむこと」です。難しい漢字で、普段なかなか口をついては出てこないような言葉だと思われますが、この記事では「艱難」の言葉の意味を紹介するとともに、類語や関連語についてもわかりやすい解説を加えます。

目次

  1. 「艱難」の字義
  2. 「艱難」の意味
  3. 「艱難」の類語
  4. 「艱難」の関連語と使い方
  5. 『ドラえもん』のエピソード「くろうみそ」

「艱難」の字義

まずは「艱難(かんなん)」という字の意味から見ていきます。

「艱」

「艱(かん)」はまず「乾き干からびて身動きが取れないこと」「食物が足りないこと」、転じて「困難でつらいこと」を意味する漢字です。また端的に「やりにくさ」「つらさ」「難儀さ」も意味しています。

「艱」は訓読して「なや(む)」とも読み、「なやみ」や「苦しみ」のことでもあります。「艱」を用いた熟語には「艱難」の他にも以下のようなものがあります。
 

  • 艱禍(かんか):なやみと災い
  • 艱急(かんきゅう):なやみ行き詰ること
  • 憂艱(ゆうかん):うれいとなやみ
  • 丁艱(ていかん):父母の喪にあうこと

「難」

「難(なん)」は文字通り「むずかしいこと」を意味します。また、「かた(い)」と訓読してこちらもむずかしく「やりづらいこと」や「しにくいこと」を表しています。

そのほか、「つらい目」「災い」「うれい」といった「艱」とほとんど同じ意味もあります。

「艱難」の意味

では「艱難(かんなん)」となると、意味合いはどうなるのでしょうか。答えは「困難にあって悩み苦しむこと」「難儀でつらい目にあうこと」です。

「艱」、「難」それぞれの漢字のままでも意味内容は同じですが、例えば「火炎」や「悲惨」のように、同系統の言葉を二つ重ねることで、「つらさ」「苦しさ」といった意味を強調した言葉となります。

「艱難」の類語

「艱難」の類語には以下のようなものがあります。

「困難」という意味では「受難」「試練」、また「難儀」「難局」などがあります。「つらい目」の意味では「苦労(労苦)」「辛苦」「辛酸」「憂き目」などが挙げられます。

「艱難」の関連語と使い方

関連語

「艱難」の関連語には以下のようなものがあります。
 

  • 艱難辛苦(かんなんしんく):人生でぶつかる困難や苦労。「艱難」に類語である「辛苦」を足すことで、意味をさらに強調したものになります。
  • 艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす):人間は困難を乗り越えることで、人格が磨かれるということ。

使い方

使われ方としては「艱難」単体よりも「艱難辛苦」という四字熟語で用いられることが多いようです。
 

  • どういう艱難辛苦をしても、独学を廃さなかった(芥川龍之介『侏儒の言葉』)
  • ともに艱難辛苦を分かち合った仲間たち
  • いかなる艱難や辛苦が待ち受けていようと、二人ならば立ち向かえる

『ドラえもん』のエピソード「くろうみそ」

上で紹介した「艱難汝を玉にす」ということわざなどは、普段はあまり目にする機会もない言葉だと思われます。しかしながら、実は大人気の漫画作品の中にもとりあげられています。

それが藤子・F・不二雄の『ドラえもん』のエピソード「くろうみそ」です(コミックス8巻、『藤子・F・不二雄大全集』3巻所収)。

お説教しようとするパパに向かって「お説教なんておもしろいもんじゃないからね。このマンガの人気がおちる」と言って悪びれないのび太に対する、パパのメタ的な返答「いいや2ページほどやる!!」が原作ファンの中では有名な回です。

ここでパパは、のび太に向かって次のような高説をたれます。
 

  • 「かん難汝を玉にす」という言葉を知っているか。
  • 「我に七難八苦を与えたまえ」と、月に祈った人を知っているか。山中鹿之助という侍だ。
  • 「憂きことの なおこの上に つもれかし 限りある身の 力ためさん」という歌をしっているか。

昔の人は苦労をものともしなかった、ということを言わんとしているのですが、小学6年生向け(連載当時)に書かれた漫画とは思えませんね。

そのお説教がどんな結果(オチ)を生んだのかについては、ぜひ原作を読んでご確認ください。


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