「指名打者(DH)」とは?意味・ルール・指名打者の特徴をご紹介

「指名打者」という用語を、皆さんはご存じでしょうか。野球ファンの方にはなじみ深い言葉でしょうが、そうでない方には「初耳だ」ということもあるかもしれません。今回は「指名打者」の意味やその由来、実際の例などについて解説します。

目次

  1. 「指名打者」の意味
  2. 「指名打者」の由来
  3. 「指名打者」の基本ルール
  4. 「指名打者」の特徴
  5. 「指名打者」と「二刀流・大谷翔平」
  6. 「指名打者」のまとめ

「指名打者」の意味

「指名打者」は野球用語の一つで「チームから指名され、打者に専念する選手」という意味です。野球は1チーム9人の選手で構成され、守備の回には全員が各守備位置につきます。しかし「指名打者」の選手は守備にはつかず、打撃専門の選手として攻撃回には打席に立ちます。

「指名打者」を採用すると、9選手のうち1人は打席には立たず守備専門となります。これはほぼ100%投手です。つまり投手は投球だけに専従し、代わりに別の選手が打者だけに専念する「役割分担」の仕組みが「指名打者」制度です。

「指名打者」の由来

「指名打者」は米メジャーリーグで考案されたもので、英語の「designated hitter」(指名を受けた打者、略称DH)の和訳です。

70年代初頭、メジャーでは全体的に打線が低調で点があまり入らず、面白みに欠けることから、観客が減る一因になっていました。このためあるオーナーの発案で、アメリカンリーグで初めて指名打者制が導入されました。日本のプロ野球でもそれから3年後、メジャーに倣って人気が低迷していたパ・リーグで導入されました。

「指名打者」の基本ルール

「指名打者」を採用しているリーグや試合

「指名打者」制度はメジャーのア・リーグ、日本のパ・リーグで採用されているほか、韓国、台湾、キューバのプロリーグで導入されています。日本では独立リーグや社会人野球、大学野球でも採用されています。しかし高校野球などの少年野球では取り入れられていません。WBCや五輪などの国際大会でもおおむね採用されています。

プロの試合のうち、メジャーのワールドシリーズではア・リーグチームのホーム試合で採用。日本でも日本シリーズではパ・リーグのホーム試合で行われています。また日米のオールスターゲームでは全試合で導入されています。

「指名打者」のルール

  • 指名打者を先発起用した場合、最低一度は打席に立ち投手との対戦を終了しなければならない。
  • 指名打者の採用は義務ではなく、最初から「使用しない」という選択もできる。ただ指名打者を途中で解除して、その選手を守備につかせることは可能だが、その逆に試合の途中から指名打者を採用することはできない。

「指名打者」の特徴

「指名打者」は打者に専念するため、基本的には「強打者で長打力がある」「守備はあまり得意でない」というタイプの選手が指名されます。日本では外国人のホームランバッターが務めることが通例です。またケガなどの不安があるベテラン野手が指名される場合もあります。試合数が多いメジャーでは、負担軽減の目的で複数の選手を交代で指名するケースもあります。

野球本来のルールでは投手も打席に立ちます。現代のプロの野球では投打の役割分担が進み、投手は打撃が苦手ですので、投手が打席に立つと「打線」が途切れ相手チームにとっては有利になります。この点指名打者を採用すると、全員が強打・巧打の打者となり攻撃力が高まる利点があります。

半面「代打起用や投手交代といった監督の采配や駆け引きの幅が狭まる」「投打両方をやる本来の野球の趣旨に反する」との意見や、選手によっては「守備につくことで打撃のリズムが生まれる」と指名打者を嫌がるケースもあります。

「指名打者」と「二刀流・大谷翔平」

「指名打者」で近年、大変特異な事例が生まれました。メジャーで活躍中の大谷翔平選手です。大谷選手は剛速球のエース級投手であり、強打・俊足のホームランバッターでもある「二刀流」。このため日本ハム時代にはパ・リーグでありながら何度も指名打者を解除されました。

2016年のシーズンでは、大谷投手が先発した計7試合で最初から指名打者を採用せず、大谷投手がそのまま打席に。「1番・投手」で出場した試合では先頭打者本塁打を放ったほか、「4番・投手」というまるで高校野球のような試合もあり、ファンを驚かせました。今季移籍したメジャーではまだそうした例はなく、大谷選手が投手のときは打席には立たず、打者のときは「指名打者」として出場しました。(2018年11月時点)

「指名打者」のまとめ

日米で常識破りの活躍をする野球の大谷選手。ケガのため来季は「二刀流」は封印され、恐らく指名打者に専念する見込みですが、近い将来メジャーでも「4番・投手オータニ!」といった、驚愕の場内アナウンスが聞けるかもしれません。

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