「一蓮托生」とは?意味や使い方をご紹介

「一蓮托生」は、とても身近な色々な場面でよく使われている言葉です。「一蓮托生」には、善くも悪くもこれから何か起こりそうな、少しだけスリリングな雰囲気がありますね。ここでは、「一蓮托生」の正しい意味や使い方を、由来や例文を交えてご紹介しています。

目次

  1. 「一蓮托生」の読み方
  2. 「一蓮托生」の意味
  3. 「一蓮托生」の由来
  4. 「一蓮托生」の使い方
  5. 「一蓮托生」のまとめ

「一蓮托生」の読み方

「いちれんたくしょう」と読みます。ちなみに、「一蓮托生」は漢字検定準一級レベルの四字熟語です。よく耳にする言葉ではありますが、いざ書こうとすると「蓮」は「連」、「托」は「託」と間違いやすいので気をつけましょう。

(ただし、国会の議事録では、「一蓮托生」ではなく「一蓮託生」と書くことになっています。なので、「託」でも間違いではありませんが、一般的には【てへん】の「托」と書きます。)

「一蓮托生」の意味

「一蓮托生」の意味は、主に二つあります。一つ目は、事の善し悪しに関わらず、行動や運命を最後まで共にすることです。

ただし、悪い結果に向かっている時に使われることが多く、「どんな結果になっても、最後まで一緒に力を合わせて頑張ろう」や「どんな結果も連帯責任だ」。または、「お互いに迎える結末は同じ」といったニュアンスが含まれています。

「一蓮托生」の二つ目の意味は仏教の教えで、死後、極楽浄土(ごくらくじょうど)の同じ蓮の上に生まれ変わることです。「一蓮」が同一の蓮の意味で、「托生」が仏教用語で身を寄せて生きることです。例え別々に死のうとも、極楽でまた一緒に生きていきましょうという、夫婦の再会を約束する言葉でもあったようです。なんとも素敵な意味ですね。

「一蓮托生」の由来

「一蓮托生」の由来は、先ほど述べた「一蓮托生」の二つ目の意味である「死後に極楽浄土の同じ蓮に生まれ変わる」という仏教の教えです。この教えは、中国から伝来したものではなく、日本において死後に極楽に行きたいと願う浄土信仰から誕生した考えです。

では、元々仏教の教えであり、前向きに死後の幸福を願う言葉が、なぜ現代のような「悪い場面においても、最後まで運命を共にする」といった要素を含むようになったのでしょうか。その理由は、江戸時代に「一蓮托生」が「心中」ものの人形浄瑠璃や歌舞伎で使われるようになったことが影響しています。

現世で結ばれなかった恋人同士が、来世で恋が成就することを願いながら「一蓮托生南無阿弥陀仏」と心中する場面は、娯楽の少なかった江戸時代の人々の心に、「一蓮托生」の言葉の意味を変えてしまうほどの強いインパクトを与えてしまったのでしょう。その後「一蓮托生」には、最後まで運命を共にするという意味が加わりました。
 

「一蓮托生」の使い方

では、「一蓮托生」の意味を理解したところで、どの様に使うのか例文を見てみましょう。

「一蓮托生」の例文

1.夫婦は「一蓮托生」なんだから、どんな時でも助け合うべきだ。
2.その飛行機の乗員乗客は、全員「一蓮托生」の運命だった。
3.何かとよくない噂のある人物だったが、彼の才能を信じて、「一蓮托生」の道を歩むことにした。
4.ここまで来たら「一蓮托生」だ。最後までついてきて欲しい。
5.彼は「一蓮托生」の覚悟を持って、経営困難な会社社長に就任した。
6.俺たちは「一蓮托生」の共犯だ。もう一人で逃げようなんて考えるな。

「一蓮托生」を使う時には、大きな困難や乗り越えられない壁に、一人ではなく「夫」と「妻」、「社長」と「社員」等、仲間と一緒に挑んでいる様子が伺えます。「一蓮托生」は、どんな方向(主に悪い方向)に事が進んでいても最後まで仲間と運命を共にする、強い関係性を表す言葉なのです。

「一蓮托生」のまとめ

いかがでしたでしょうか。「一蓮托生」の意味や使い方をご理解いただけましたでしょうか。私たちが日頃使っている「一蓮托生」の由来が、死んでもなお再会を約束するロマンティックな言葉だったとは意外でしたね。

これを機に「一蓮托生」の言葉の理解を深め、より「一蓮托生」を身近な言葉として使ってみてはいかがでしょうか。


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