「公明正大」読み方と意味
「公明正大」の読みは「こうめいせいだい」です。
意味は、ごまかしたり不審なことをしたりすることがなく、一方にかたよることがなく堂々と正しいことが行われている様子を指します。私情を交えずに中立な立場で公平に判断して正しく振る舞う人物のことを言う場合もあります。物事に対しての表現に使われることもあります。
「公明」は、私心がなく自分に都合良くごまかしたり、人から疑いを持たれたりすることない様子、自分の良心に基づいて行動し、人目をはばかるようなことが全くない様子を言います。
「正大」は、物の見方や考え方に全くかたよりがある所がなく、正しいことが堂々と行われることやその様子を表しています。
「公明正大」の例文
人物の性格や能力について使う場合
- あの審判は公明正大な人物で、特定のチームや選手に肩入れすることなくジャッジをしていると高く評価されている。
- 社長は公明正大な性格で、派閥や年功序列に関係なく、公平に見て能力が高い人を登用している。
- Aさんは公明正大な人だが、上司のBさんは私情を挟むタイプなので、お互いにやりづらい面があるそうだ。
物事について使う場合
- 公明正大な選挙が行われることを期待している。
- 裁判は公明正大に進められるべきで、罰してやろうという気持ちが強いようでは公平な裁定は難しいだろう。
- 当社の目標として公明正大を掲げておりまして、消費者の皆様にむけての情報の公開を積極的に進めて参る所存にございます。
「公明正大」類語の四字熟語
- 公平無私「こうへいむし」
- 心地光明「しんちこうめい」
- 厳正中立「げんせいちゅうりつ」
「公明正大」反対語の四字熟語
- 依怙贔屓「えこひいき」
「贔屓」は、元の読みは「ひき」で、中国の伝説で龍が産んだ神獣の名前を言います。時代が下るにつれて「ひいき」という読まれ方になりました。財宝を表す「貝」という字が多く使われています。「財貨を多く抱え持っている」意味になり、さらに「大きな重い荷物を背負う」という意味に変化しました。
派生して、荷物を背負うには力が必要ということで、「力を出す・盛んに力を使う」という意味を持つようになります。自分の息がかかった者に盛んに力を使って引き立てようとした所から、「贔屓」は一方的に肩入れして特別に引き立てるという意味で使われるようになりました。「先生は、人前でいい顔をして立ち回るAさんを依怙贔屓しています。」
- 専断偏頗「せんだんへんぱ」
- 不正不公「ふせいふこう」