「フルボッコ」とは
「フルボッコ」とは、「フルパワーでボコボコにする」の略語で、一方的に叩きのめすことです。格闘技などで物理的に叩きのめす場合や、言い合いなどで精神的に叩きのめす場合、対戦ゲームで相手を叩きのめす場合に使われます。また、自分が叩きのめされるときにも使えます。
「レスバトル」とは
ネット上にはいろんな人がいるため、「レスバトル」と呼ばれる喧嘩がたびたび起きています。これは、誰かの発言に対して、他者が言い返し、それに対してさらに言い返す、という工程を、相手が諦めるまで繰り返すものです。
レスバトルでは、正論をぶつけて相手に反論の余地を与えないことを「論破」といい、反論できないことを知りながら、沈黙する相手に追い打ちをかけることを「死体蹴り」といいます。レスバトルにおける「フルボッコ」とは、この2つを用いて、一方的に叩きのめすことをいいます。
「フルボッコ」の使い方
「フルボッコ」の意味は1つですが、各場面に応じて使い分けることができます。ここでは、物理的、精神的、そしてゲーム上における「フルボッコ」の使い方をご紹介します。
物理的な「フルボッコ」
格闘技の試合では、両者間に圧倒的な力量の差があるために、一方的な展開になったときに使うことができます。その場合は、「フルボッコ状態」「フルボッコにされてかわいそう」「フルボッコにしてやれ」「マイクタイソンにフルボッコにされる」などの使い方がされます。
精神的な「フルボッコ」
レスバトルでは、「調子いいこと言っていたくせに、フルボッコじゃないか」「反論もできないほどフルボッコ」「昨日のレスバでフルボッコにされた」「フルボッコにしてやる」などと使われることがあります。
また、レスバトル以外にも、大勢の前で叱責されたり、恥をかいたりしたときには、「俺の心はフルボッコにされた」「みんなの前でフルボッコにされた」といった使い方もできます。
ゲームにおける「フルボッコ」
対戦ゲームでも、どちらかが一方的に叩きのめしているときに、「フルボッコ状態」「フルボッコだな」といった使い方をします。対戦ゲーム以外でも、自分のキャラクターが次々と現れる敵にやられたり、連続してダメージを受けているときには、同じように「フルボッコ」という表現を使うことがあります。
「フルボッコ」は自己申告制
「物理的なフルボッコ」も「精神的なフルボッコ」も、現実の生活ではあまり使いません。意味が通じる人と、通じない人がいるためです。したがって、現実で誰かを「フルボッコ」にしたときは、SNSや掲示板で報告することが一般的です。
その場合は目撃者がいないため、自己申告となります。「気に入らないやつをフルボッコにしてやった」「上司にフルボッコにされた」などと書き込まれることがありますが、いくらかの誇張が含まれている可能性があります。
「フルボッコヒーローズⅩ」
「フルボッコヒーローズⅩ」とは、株式会社ドリコムと株式会社サイバーコネクトツーが運営する、スマホゲームの名称です。主人公はマスターとなり、ドラゴンや魔術師をはじめとする数々のヒーローを使役して、ダンジョンで敵を倒していくという内容です。ガチャやキャラクターの強化といった、スマホゲームの基本要素をおさえた、爽快フルボッコRPGとなっています。
バトル中は攻撃するキャラクターを左右に動かすことで、複数の敵を「フルボッコ」にできます。畳みかけるように攻撃できるので、ダメージ表示やコンボ数が一気に跳ね上がることが、爽快感につながっています。興味のある方は、ホームページを覗いてみてはいかがでしょうか。
「フルボッコ」を笑いにする
ノリを重視する2ちゃんねるでは、「フルボッコにしてやる」と意気込んでおきながら、逆に「フルボッコにされてしまう」人がたまにいます。一見正確性のある発言も、よくみたら穴だらけで、大勢に反論の集中砲火を浴びてしまうのです。最後には降参した本人が、周囲から「フルボッコされた途端、弱気になってわろた」などといわれます。
「フルボッコ」は常軌を逸してはならず、一線を越えてしまえば、それは「いじめ」になってしまいます。どこか憎めない点があってこそ、「フルボッコ」という言葉が生きるといえるでしょう。