「心なしか」とは?意味や使い方をご紹介

会話の中で、「心なしか」という言い回しを聞いた時、この言葉の意味を意識したことがある人はどれくらいいるでしょうか。「なしか」は「無しか」と間違えやすいので注意が必要です。今回は「心なしか」の意味と使い方を類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「心なしか」とは?
  2. 「心なしか」の使い方
  3. 「心なしか」の類語

「心なしか」とは?

「心なしか」(こころなしか)という表現は、しばしば見聞きすることがあるかもしれません。「か」を除いて、「心なし」と副詞的に用いることもありますが、一般的ではありません。

漢字で表記する場合は、「心倣しか」と書きます。「心無しか」と誤解されがちですが、こちらの場合「思いやりがない、狭量だ」と違う意味で受け取られる可能性がありますので、注意しましょう。

「心なしか」は、端的にいえば、気のせいか、どことなく、という意味の言葉です。そのように感じられるけれど、私の気のせいかも、くらいのニュアンスです。

客観的な事実に基づいたものではなく、主観的に感じること、それも、なんとなく、といったレベルを表現しています。

「心なしか」の使い方

「心なしか」は、発信側の主観、推測を表す言葉ですので、使い方のポイントは文章の末尾にあります。「心なしか」と始めた場合、「~のように感じる」「~気味に思える」「~そうに見える」という言葉で結ぶのが一般的です。

あるいは、「心なしか」+「~のようだ」「~気味だ」「~そうだ」でもよいでしょう。とはいえ、会話では上記のような言葉は省略され、「心なしか痩せた」「心なしか少ない」「心なしか冷淡だ」などと表現することのほうが多いかもしれません。

また、あくまで主観的に、かすかに感じる程度の内容に対して使います。たとえば、「彼女は心なしか真っ青だ」「彼は心なしか20kgは太った」などの表現は不適切ですね。このように、誰の目にもその様子が明らかな状態には用いません。

「彼女は心なしか青ざめてみえる」「彼は心なしか太ったようだ」であれば、「気のせいかもしれないが、そのように感じられる」という意味で使うことができます。

「心なしか」の文例

  • 真由美さんは、心なしか苛立っているように見える。
  • このスープの味付けは、塩分が心なしか足りなく感じる。
  • 健一君は、心なしか太ったね。
  • 心なしか、涼子さんの笑顔が淋し気に感じられた。
  • 断捨離をしたことで、心なしか失恋から立ち直るのも早そうな気がする。

「心なしか」の類語

「そこはかとなく」の意味と使い方

「そこはかとなく」は、古語「そこはかとなし」から派生した形容詞「そこはかとない」の連用形です。

平たく言えば、なんとなく、どことなくという意味を表します。理由や根拠が明確にあるものではないが、なんとなくそのような雰囲気が感じられる、といったニュアンスですね。客観的な要素を踏まえて使われる場合もあります。

「太った、痩せた」「臭い」などストレートな表現には使わない傾向にあります。感覚、感情、気配など、抽象的、あるいは曖昧さのあるものに対して使うことが多いでしょう。

【文例】

  • そこはかとなく、あたりには甘い香りが漂っていた。
  • 由里さんは、そこはかとなく悲しみを浮かべた表情でひとりお酒を飲んでいた。

「どことなく」の意味と使い方

「どことなく」は、漢字では(何処となく)と表記します。どこがとははっきり言えないがなんとなく、そういった印象を感じるさま、を表します。「心なしか」とほぼ同じ意味で用いることができますが、視覚的に得た情報に対して使うことが多いでしょう。

【文例】

  • 血がつながっていないのに、私と母はどことなく顔が似ている。
  • この街は、どことなくパリのような趣きを感じさせる。

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