「道半ば」とは?
「道半ば」(みちなかば)とは、「道の途中」「まだ目的地に到達していない状態」「物事が進んでいる真ん中あたり」という意味の言葉です。
「道半ば」の「道」は広い意味があり、目的地へ向かうための「物理的な道路」のことを指すこともあれば、「手立て・方法」などの概念、人生や仕事などの「人が行う事柄の条理」を指し示すこともあります。
一方の「半ば」は、おおまかに「半分」という意味です。しかし「道半ば」の場合はぴったり「50%」ということではなく、出発点から終点までの「道の途中」を指しています。
「道半ば」の使い方
「道半ば」を使うにあたっては、おおまかに「物理的な道」か、あるいは比喩によって物理的な道に喩えられる「概念としての道」かを区別しましょう。
物理的な道の場合は、そのままその道を使って「どこかへ行く途中」という意味で使います。一方、概念としての道の場合、多くは「何かをする途中、何かを成し遂げる途上」の意味です。「人生」や「(長期の)目標、行程」などがしばしば「道」として喩えられます。
人間の時間・資源は常に有限であるため、「道半ばにして倒れる」など否定的な文脈で使われる場合も多く、その場合は「無念」「残念」といったニュアンスを多分に含みます。
例文
- 東京を車で出発してから二時間、彼は〇〇号線の道半ばにいた。
- 教授の研究はまだ道半ばで、成果を出すためには多くの資金と人員が必要です。
- 世界一周を目指した冒険家は、道半ばで疫病により伏した。
「道半ば」の類語表現
「道半ば」の類語表現としては、以下のような言葉が挙げられます。
- 志半ば
- 道のりの途中(途上)
- 未完成
- 未達成