「ログアウト」とは
「ログアウト」は「ログイン」の対義語です。「ログアウト」の前提として「ログイン」が必要ですから、まず、「ログイン」から説明しましょう。
「ログイン」とは
「ログイン(login)」とは、コンピュータをネットワークに接続する、Webサービスなどを利用する際、その開始を申請することです。
たとえば、TwitterなどのSNSを利用するときに、自分のユーザIDとパスワードを入力しますね。それらがシステム側で保存されているものと一致すると、本人だと証明され、サービスを利用できる状態になります。これが「ログイン」です。
なお、「ログイン」はネットワークやUNIX系のシステムにおいてよく使われます。意味は同じなのですが、WindowsなどのMicrosoft製品では「ログオン」、また、ネットサービスでは「サインイン」「サインオン」と言われることがあります。
「ログアウト」の意味
「ログアウト(logout)」とは、ログイン時に入力したユーザ情報に基づいて利用していたコンピュータやネットワーク、Webサービスの利用終了を申請することを言います。
最初に、「ログアウト」の前提に「ログイン」が必要だと説明したのはこういうことです。「ログイン」していないものは「ログアウト」できません。
「ログオフ」は「ログオン」、「サインアウト」は「サインイン」、「サインオフ」は「サインオン」の対義語。それぞれ、「ログアウト」と同じ操作・処理を表します。
「ログアウト」が必要な理由
学校やネットカフェなどほかの人と共有のパソコンからSNSや通販などを利用する場合、使用後にログアウトしておかないと、次に使う人もあなたのIDで引き続き利用できてしまうことがあります。共用の端末では、必ずログアウトするようにしましょう。
「ログアウト」の使い方
- パソコン通信の時代には、一度にアクセスできる時間が設定されていたので、その時間を過ぎるとユーザがログアウトしなくとも接続が切断されていた。
- オンラインゲームなどのメンテナンスが行われる際には、システムに強制的にログアウトさせられることがある。
- 最後にログアウトしてから随分、時間が経っているのでパスワードを忘れてしまった。
「ログアウト」の類語
チャットルームなどからログアウトすることを「退出する」「退室する」「落ちる」と言うことがあります。
チャット、あるいは、MMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game:大規模多人数同時参加型オンラインRPG)などにおいて、これらは「ログアウト」と同じように用いられる言葉です。
ログアウトできないことから始まる物語
小説や漫画などのフィクション作品のジャンルのひとつに「異世界・異世界もの」があります。主人公が、現実とは異なる世界に召喚されるなどして、異世界で活躍を見せるという物語で、C.S.ルイスの『ナルニア国物語』、小野不由美の『十二国記』のようなスタイルです。
このジャンルが広がりを見せたきっかけの一つは、川原礫によるライトノベル作品『ソードアート・オンライン』(略称:SAO)だと言われています。
『ソードアート・オンライン』あらすじ
世界で初めての「VRMMORPG(VRを利用したMMORPG)」である「ソードアート・オンライン」に人々は熱中し、1万人にもなるプレイヤが仮想空間に興じていました。
ところが、このゲームの開発者・ゲームマスターがプレイヤたちの前に現れ、自発的な(プレイヤ自身による)ログアウトが不可能であること、ゲームから脱出する方法はラスボスを倒し、ゲームをクリアするしかないことが告げます。
ゲームの中で死亡した場合は現実世界のプレイヤも死んでしまうという絶望的な状況の中、主人公の少年・キリトは、生き残るべくゲームをスタートするのです。