「浅はか」の意味
「浅はか」は「あさはか」と読みます。口に出す言葉というよりは心の中で呟かれることの多い言葉かもしれません。「あの人浅はかだなぁ」とか「浅はかな質問だなぁ」といったような感じです。そんな浅はかにはこのような意味があります。
- 奥行きがなく、浅い感じであるさま
- 考えが浅いさま。思慮が足りないさま
主に2の意味で使われることが多いです。また「浅墓」と表記する場合もありますが、これは当て字とされます。当て字を見ると1のような意味も想像することが出来ますね。
「浅はか」の使い方
「浅はか」の使い方を例文とともに見ていきます。
- 始めから何でもかんでも質問する彼に対して、なんて浅はかな人なんだと内心呆れた気持ちになった。
- 計画も立てずにいきなり物事に取り組もうとする彼女に対して、君は浅はかだなと教師が注意をした。
- このかばんはとても使いやすいのだが、浅はかな所が欠点だ。
「浅はか」の類義語
「軽率」
「軽率」は「けいそつ」と読み、このような意味を持つ言葉です。
- 事の善悪・成否などを良く考えずに何かをすること
- かるがるしいさま。かるはずみなさま。
「浅はか」に思慮が足りないという意味があるように「軽率」にも何も考えずに行動するという意味があります。「軽率」は「軽卒」と書く場合がありますが、意味はあまり変わりません。
【例文】
- キャンプの登山中に、彼の軽率な行動によって危うく大事故になる所であった。
- 一進一退を繰り返す緊迫したゲームであったが、敵のゴールキーパーの軽率な動きによって決勝点が生まれた。
- 君の軽率な所は欠点になりやすいので気を付けた方が良い。
「浅慮」
「浅慮」は「せんりょ」と読みます。意味は文字通り「思慮が浅いこと。浅はかな考え」です。「浅はか」にとても近い熟語と言えます。
【例文】
- さすがの先生も彼の浅慮さには呆れ果てている様子だ。
- このグループのメンバーだと、彼女の浅慮さが際立ってしまう。
- 浅慮な彼女に行程表の作成を依頼した私が馬鹿だった。
「浅はか」と違い、「浅慮」には言葉自体に「浅はかな考え」という意味があるため「浅慮な考え」と使うと考えが重なってしまうので間違いとなります。「浅はかな考え」や「浅慮」のように表現しましょう。
「軽薄」
「軽薄」は「けいはく」と読み、「浅はか」と同じく「思慮が浅い」という意味を持ちます。
より詳しくは以下のような意味を持つ言葉です。
- 軽く薄いこと。
- 軽々しいさま。思慮のあさはかで篤実でないこと。
- お世辞。おべっか。
【例文】
- 彼の軽薄な考え方に耳を傾ける人は1人もいなかった。
- 彼女が作成した論文には参考資料や実験内容など何も記載されておらず、とても軽薄なものであった。
- 余り得意でない近所の方に出会ったので、例の軽薄を言ってその場を後にした。
「浅はか」を英語で
「浅はか」に相当する英語としては「thoughtless」や「shallow」または「superficial」がよく使われる言葉です。これらの語彙は「思慮がない」やそのまま「浅はかな」と訳すことも出来ます。
【例文1】
- Not only the students but also the teachers were troubled by his shallow opinion.
- 訳:彼の浅はかな意見に困っているのは生徒だけでなく教師もだった。
【例文2】
- Everyone must have thought that she was such a shallow person.
- 訳:彼女はなんて浅はかな人間なんだと誰もが思ったに違いない。
【例文3】
- My shallow actions have caused a great deal of trouble to the people around me.
- 訳:私の浅はかな行動によって周囲の人々に多大な迷惑をかけてしまった。