「スタンディングオベーション」とは?意味や使い方をご紹介

「スタンディングオベーション」という言葉や行為をご存じでしょうか?英語では「Standing ovation」と書きますが、いまや日本でもよく目にするようになった言葉です。今回は「スタンディングオベーション」の意味や使い方をご紹介していきます。

目次

  1. 「スタンディングオベーション」の意味
  2. 「スタンディングオベーション」の使い方
  3. 「スタンディングオベーション」の発祥
  4. 「スタンディングオベーション」のまとめ

「スタンディングオベーション」の意味

「スタンディングオベーション」とは英語の「Standing ovation」をカタカナ表記したもので、ミュージカルやコンサートなどのイベントで、座っていた観客が立ち上がって拍手を送る行為を指します。公演に感動した人が最大級の賞賛を贈りたいという場合に行われます。儀礼的なものではなく、感激のあまり思わず立ち上がって拍手していたというのが「スタンディングオベーション」の本来のニュアンスです。

「スタンディング(Standing)」は立っている、「オベーション(ovation)」には大人気、大喝采という意味があります。座席から起立して喝采(拍手)を送るのが「スタンディングオベーション」なのです。

「スタンディングオベーション」という言葉が日本に定着する以前は、同様の行為は「満場総立ち」と表現されていたようです。ただし、総立ちではなく、一部の立ち上がった観客からの拍手喝采だとしても、「スタンディングオベーション」は「スタンディングオベーション」で変わりはありません。

日本の「スタンディングオベーション」

日本国内のイベントでは「スタンディングオベーション」は起こりにくいとされています。「スタンディングオベーション」という行為に馴染みのない日本では、その場で出演者に賞賛を贈るより、周りの観客の妨げにならないよう気遣うことのほうが大事にされているためかもしれません。

日本で「スタンディングオベーション」を行なおうとすると、場合によっては見えないから座ってほしいという声が上がることもあるそうです。そのような際は、別の方法で気持ちを伝えたほうが無難かもしれません。無理して「スタンディングオベーション」をおこなってトラブルに発展しては、せっかく自分が誉め讃えたいと思っていた相手にも迷惑がかかりますから。

また、「スタンディングオベーション」に参加したくないと自分が感じたなら、必ずやらなくてはならないという決まりがない限りは無理して行う必要はありませんし、そこまで深く考える必要もないでしょう。あくまで素直に賞賛の気持ちを表す方法の一つとして、「スタンディングオベーション」があるということです。

「スタンディングオベーション」の使い方

「スタンディングオベーション」は立ち上がって拍手を送る行為を指しますので、例えば舞台の終演時だけでなく、賞賛を贈りたい相手をその場に迎える際などにも使われます。
 

  • 「名誉賞が授けられた彼は全員のスタンディングオベーションを浴びた」
  • 「彼はファンであろう一部の人達からスタンディングオベーションを浴びていた」
  • 「引退してから初めて公の場に現れた彼はスタンディングオベーションで迎えられた」
  • 「あのミュージカルの出来は素晴らしく観客からはスタンディングオベーションが起きた」
  • 「映画を見終わって気づくと私はスタンディングオベーションをしていた」

このように、特に人数の記載がない場合は、「総立ち」の「スタンディングオベーション」と捉えられますが、一部の人でも、たとえ一人であっても、立ち上がって賞賛としての拍手を送る行為は「スタンディングオベーション」と見なされます。

「スタンディングオベーション」の発祥

1743年、イギリス王のジョージ2世がロンドンの演奏会で「メサイア」のハレルヤ・コーラスを聞いた際、感動のあまり立ち上がって拍手を送りました。その行為を見ていた周りの人たちも思わず立ち上がり同じように拍手を送りました。これが「スタンディングオベーション」の発祥とされています。

「スタンディングオベーション」のまとめ

さて、ここまで「スタンディングオベーション」の意味や使い方をご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。主催者や出演者、受ける側としては、賞賛の拍手を浴びるのはとても喜ばしいことでしょう。「スタンディングオベーション」のように、自発的な行動で素直に感動を相手に伝えるというのは大事なことですね。

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