「根気強い」とは?意味や使い方をご紹介

「根気強い」(こんきづよい)は、人の性格に大きくかかわる言葉です。すぐに諦めることをせず、やるべきことを粘り強くやり続けるという態度は、その結果のいかんにかかわらず、賞賛されるべきことといえましょう。今回は「根気強い」の意味と使い方を類語を含めてご紹介します。

目次

  1. 「根気強い」とは?
  2. 「根気強い」の使い方
  3. 「根気強い」の文例
  4. 「根気づよい」の類語
  5. 「根気強い」のまとめ

「根気強い」とは?

「根気強い」(こんきづよい)は、よく聞く言葉の一つでしょう。「根気」+「強い」、つまり、物事を飽きることなく粘り強くやり続ける姿勢、一つの物事を長く続けてゆく気力が強い、ということです。

「根」という漢字には、植物の根などをはじめ、複数の意味がありますが、「根気」の「根」は、頑張り、気分、こん、という意味をもちます。「根性」などでもお馴染みですね。

「気」も、空気をはじめ、多くの意味をもつ漢字ですが、「根気」の「気」は、心の働き、という意味によるものです。

この二つの漢字の意味からも、「根気強い」は、たんに物事をやり続けるということではなく、「頑張る」という心の働きを強めてとりくむ姿勢であることがわかります。

「根気強い」の使い方

誰しも、好きなことには夢中になるものです。気づいたらあっという間に時間がたっていた、ということはままありますね。しかし、この行為を「根気強い」とは称しません。

上述したように、「根気強い」には、頑張る気持ちの働きが欠かせません。好きなことは、頑張らなくても、粘り強く気持ちを向けずともやれてしまうからこそ、「根気強い」を使うには適さないのです。

また、基本的に「根気強い」は、こつこつと頑張ることができる性質を下地とした心の作用を言います。たいていのことには飽きっぽいのに、このことだけには「根気強い」、という場合はあまりないもの。つまり、根気強さは一種の性格として捉えて用いることがポイントになります。

よって、ふだん飽きっぽい人が何かに長時間取り組んでいるケースは、関心が向いたことによって「熱中する」「時間を忘れる」状態であると表現したほうが適しているといえます。

「根気強い」の文例

(A男)

俺の息子は、親に似ず根気強いんだ。苦手で嫌いな数学でも、わかるまでコツコツと取り組む姿には感心するよ。

(B子)

最近、根気強いことと成功はイコールじゃない、ってつくづく思うけれど、少なくとも自分の頑張りは自分で褒めてあげるの。

(C男)

根気強さは美質の一つだけれど、部下たちには、ある程度やったら結果を見通し、場合によっては切り上げる判断力も伸ばしてほしいね。

「根気づよい」の類語

「粘り強い」の意味と使い方

「粘り強い」とは、取り組んでいることに対し、根気強く最後までやり通そうとする姿勢のことです。「根気強い」と同義と言えます。

【文例】甲子園で優勝したA高校の選手たちは、誰もが粘り強く練習し、粘り強く試合に臨む。その結果が優勝旗となったのだ。

「堅忍不抜」の意味と使い方

「堅忍不抜」は、(けんにんふばつ)と読みます。難しい四文字熟語ではありますが、その意味は、端的には「きわめて根気強い」と言い換えることができます。

正確な意味としては、どんな困難や辛いことがあっても耐え忍び、心ゆらぐことなくやり続けること。「根気強い」に比べて、かなり努力や頑張りのニュアンスが強い言葉です。

相撲において、大関、横綱と昇進する関取が、所信を述べる場面があります。四文字熟語を用いて今後の姿勢を表明するしきたりですが、「堅忍不抜」はまさにそのようなシーンにぴったりですね。

【文例】このたび社長という重責を担うにあたり、堅忍不抜の姿勢で全力で任務にあたりたいと気持ちを引き締めている次第です。

「根気強い」のまとめ

日本人は、世界から見ると、実に根気強く忍耐強い国民性であるようです。根気強さにあわせて完成度も求める真面目さが、「メイドインジャパン」が「よい製品」の代名詞ともなった背景かもしれません。

自分の性質による真の根気強さは、達成感にもつながる美質のひとつとも言えますが、他から根気強さを求められる場合はストレスも生まれがちです。自分を大切にしながら、ほどよい「根気強さ」を目指したいですね。

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