「めざとい」の意味
「めざとい」を方言だと考えている方もいますが、違います。以下のような2つの意味があります。
- 対象となった人や物を見つけるのが早いこと。
- 光や音などに敏感で目が覚めやすいこと。
「めざとい」の使い方
「めざとい」は、どちらかと言うと、上記の1の見つけるのが早いという意味で使われることが多いようです。
1.見つけるのが早い
「めざとい」は、何か探しものをしている時に見つけるのが早い、見落としがちな所を注意深く見ているなど、目が早いことを表す時に使われます。
- 彼女はチラシの束からめざとく特売品を見つけ出した。
- めざとい夫にブランド品を買ったのがバレてしまった。
2.目が覚めやすい
「めざとい」は、周囲の状況に敏感になるなどの理由で目が覚めやすいといった意味で用いられることもあります。
- めざとく夜中に何度も起きて日中眠気が取れない。
- おじいちゃんは年を取るとめざとくなって、5時に起きてしまうと言っていた。
「めざとい」漢字で書くと?
「めざとい」を漢字で書くと「目敏い」・「目聡い」です。「敏」は行動が素早い、すばしっこい、感覚が鋭いということを表します。「聡」は耳がよく聞こえる、理解力があり賢いことを示す時に使われ、機能が優れていることを表すような印象があります。
「めざとい」以外の「さとい」が付く言葉
- 耳ざとい…聴覚が鋭いこと、物音や声を聞きつけるのが素早いこと
- 夜ざとい…夜間目を覚ましやすいこと、夜間でも用心深いこと
- 寝ざとい…寝ていてもすぐに目を覚ます様子
否定的に感じられるのはなぜ?
「めざとい」を「見つけるのが早い」という意味合いで使った場合、言葉自体に悪いことをイメージさせる内容は含みません。しかし、人によっては気分を害することもあります。否定的に感じられるのはなぜでしょうか。
卑しい印象がある
「めざとい」と言われて、褒められたと感じる人もいます。しかし、厳しくチェックして自分に役立つようにしている、人の行動をくまなく見ていて他人のことに干渉しすぎと言われたように感じてショックを受ける人もいます。
一部の辞典によると、「めざとい」ことを「卑しい」行動というニュアンスで使う場合もあるとのことです。
人の一挙手一投足をチェックするのは下品な行動だというネガティブなイメージがあるのでしょう。また、自分の利益のために、抜け目なく振る舞うという印象も加わることもあります。