「クンカクンカ」の意味
「クンカクンカ」とは、匂いを嗅ぐときの擬音(オノマトペ)である「クンクン」を、さらにパワーアップさせた表現です。「クンクン」よりも、より積極的に匂いを吸引したいという気持ちや願望が込められています。
おもにインターネット上の漫画・アニメファンの間で使われている表現で、「好きなキャラクターの匂いを嗅ぎたい」といった強い愛情やフェティシズム的な欲求を表す際に用いられています。
「クンカクンカ」の使い方
「クンカクンカ」は、匂いをじっくり嗅ぎたいと感じたモノやキャラクターに対して使います。いわゆるネットスラング・オタク用語ですので、その手のジャンルに触れたことのない方に対しては、意味が正確には伝わらない可能性があるので気をつけましょう。
また、「クンカクンカ」は、程度は低いものの、やや変態的・フェティシズム的な要素を含む表現ですので、特に人物やキャラクターに対して使う場合は注意が必要です。
アニメファンの中には、「キャラをそのような不純な目で見ないで欲しい」と考える方もいますので、相手と場の雰囲気を見極めたうえで使用しましょう。
「クンカクンカ」の使用例
- イヌが、クンカクンカしている動画見た?あれ超可愛いよね。
- あー、〇〇(キャラ名)の髪の毛クンカクンカしたい。きっと凄くいい匂いなんだろうなぁ。
- 彼が、「髪の毛クンカクンカさせて」ってねだってきたんだけどさ、正直引いたわ。
「クンカクンカ」の元ネタ
「クンカクンカ」は、古くから漫画などで使われていた表現ではありますが、ネットユーザーの間で爆発的に広まったきっかけとなったのが、「ルイズコピペ」です。
「ルイズコピペ」とは、2006年にアニメ化された人気ライトノベル「ゼロの使い魔」に登場する「ルイズ」という女性キャラクターへの愛を綴った長文のことです。
そのあまりにも情熱的で勢いのある変態的な文面が、インターネット掲示板「2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)」で話題となり、10年以上が経過した現在でも伝説のコピペとして語り継がれています。
「クンカクンカ」は、この「ルイズコピペ」の冒頭で使われており、数多くのユーザーに強烈なインパクトを与えました。
「クンカクンカ」の歴史
「クンカクンカ」の起源や発祥については不明ですが、1982年から1994年まで週刊少年マガジンで連載されていた「コータローまかりとおる!」で、すでに使用されています。その他にも漫画「ぼのぼの」や「とっとこハム太郎」において、匂いを嗅ぐ擬音として用いられています。
「クンカクンカ」の関連語
スンスン・スーハースーハー
「スンスン」や「スーハースーハー」も「クンカクンカ」と同じく、匂いを嗅ぐ際の擬音として用いられています。単純な呼吸音として使われることもありますが、オタクの世界で使われる際はフェティシズム的な要素を含むことが多いです。
クンカー
「クンカー」とは、「クンカクンカする人」のことで、漫画・アニメ・同人誌などで使われている表現です。とくに、好きな人の体の部位や衣類などの匂いを嗅ぎたがる女性キャラクターに対して用いられることが多いです。
モフモフ
「モフモフ」とは、柔らかい毛や羽などに包まれてふわふわしている様子を指す擬態語です。モフモフしているものに触れたり、顔を埋めたりすることを、「モフモフする」と言います。