「ひょんなことから」とは?意味や使い方をご紹介

「ひょんなことから知り合った」なんて言葉、聞いたことありますよね?ところでこの「ひょん」っていったい何のことなのか、ご存じでしょうか?ここでは「ひょん」の由来を含めて、「ひょんなことから」の意味や使い方などを説明します。

目次

  1. 「ひょんなことから」の意味
  2. 「ひょんなことから」の使い方
  3. 「ひょんなことから」の類語
  4. 「ひょんなことから」の由来

「ひょんなことから」の意味

「ひょんなことから」とは意外なことから、不思議なきっかけでという意味です。普通では想像できない、予想がつかないような経緯であることに使います。

何か大きな出来事があったけれど、そのきっかけは些細なものであった、無関係に思えたという状況で使います。言外に、「当時はこうなるなんて思ってもいなかった」と予想外の気持ちを伝える言葉です。

「ひょんなことから」の使い方

  • ひょんなことから旧友と再会し、一晩語り明かした。
  • それまで恋愛からは遠ざかっていたが、ひょんなことから結婚までしてしまった。
  • 定職にもつかずふらふらしていたが、ひょんなことで社長と知り合い、この会社で働くことになった。

「ひょんなことから」の類語

ひょうたんから駒

「ひょうたんから駒」とは、思いもよらないことや予想もつかないことのたとえです。「駒」とは将棋のコマや回して遊ぶおもちゃではなく、生きている馬のことです。口の小さな「ひょうたん」から馬が出てくるような不思議さを表現する言葉です。

使い方は二種類あります。一つは意外なことから予想外の出来事が起きること。冗談でいった言葉が実現することのたとえにもなります。「棚から牡丹餅」や「嘘から出た真」のような意外さですね。

もう一つは現実的ではない、あり得ないことです。実現するはずがない、不可能であることのたとえです。新約聖書でいう「金持ちが天の国に入るのはラクダが針の穴を通るよりも難しい」ですね。

ゆくりなし

「ゆくりなし」とは予想もしないこと、思いがけないことを表す形容詞です。考えていない、軽率で不注意という意味でも使われます。「ゆくり」とはゆかりや縁、きっかけのことです。「なし」は強調の意味です。

「ゆくりなくも友人に再会した」なら偶然友達に会ったということですね。「図らずとも」「示し合わせたかのように」と同じように使えます。

運命のいたずら

偶然起きたこと、不思議な巡り合わせは「運命のいたずら」とも言います。人間以外の何者かが導いているのではないかと疑うような出来事です。「神の導き」や「宿命」ともいえます。

「ひょんなことから」の由来

「ひょんなことから」の由来については様々な説があります。ここでは有力な三つの説を紹介しましょう。この他には、「ひょうたん」の奇妙な形に由来するという説や妖怪の「ぬらりひょん」に関係するというものもあります。

ひょんの木

「ひょんなことから」の「ひょん」は「ひょんの木」に由来するという説があります。冗談のような話ですが、「ひょんの木」と呼ばれる木はたしかにあります。

その正体は「イスノキ」。この木から取れる「ひょんの実」を使った笛の音色が由来です。中が空洞になっているため、吹いたら「ひょん」と音がすると言います。

ちなみにこの「ひょんの実」、正体は「虫こぶ」です。「虫こぶ」とは細菌の感染などが原因でできる異常発達した組織です。またたび酒に使われるまたたびの仲間と言えますね。

やどりぎ

「ひょん」と呼ばれる植物は「イスノキ」だけではありません。なんと「やどりぎ」も「ひょん」と呼ばれています。「やどりぎ」とは他の植物の枝に半寄生する植物です。枝の上に固まり状の株をつくる姿が有名ですね。

「やどりぎ」はその別名を「ひょん」と言います。方言が由来となっているとも、花の呼び名に由来するとも言われ、その実態は不明瞭です。とはいえ、どこからともなくやってきて奇妙な形に育つ姿は、不思議で意外なものの代表になってもおかしくないですよね。

凶の字

「凶」の中国読みが「ひょん」の元になったという説もあります。提唱したのは江戸幕府六代将軍の徳川家宣に使えた朱子学者、新井白石です。著作『同文通考』には、良くないことを「ひょん」といい、それは「凶」の中国風の読み方に由来するとあります。


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