「力こそパワー」とは?意味や使い方をご紹介

インターネット掲示板やSNSなどで「力こそパワー」という言葉を見たことはありませんか?なんとなくニュアンスは伝わってくるものの、同じ内容の言葉を繰り返している点が意味不明だと感じる方も居られるでしょう。ここでは「力こそパワー」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「力こそパワー」の意味
  2. 「力こそパワー」の使い方
  3. 「力こそパワー」の語源
  4. 「力こそパワー」の元ネタ
  5. 「力こそパワー」以外の同義語反復ネットスラング

「力こそパワー」の意味

力こそパワー」とは、「力があることがとても重要だ」ということを強調したいときに使う言葉で、もとはテレビアニメに登場するキャラクターのセリフでした。

「力」という日本語を「パワー(power)」という英語に訳しただけの表現ですが、そのインパクトのある言葉の響きから、現在でもネットユーザーの間で使われているフレーズです。

なお同じような意味の言葉を反復する修辞技法のことを「トートロジー(同義語反復)」と言いますが、この「力こそパワー」もトートロジーの一種として見られることがあります。

「力こそパワー」の使い方

「力こそパワー」は比較的ニュアンスが伝わりやすい表現なので、元ネタを知らない人に対しても使いやすいでしょう。ただし、同じ単語の繰り返しが「意味不明」と捉えられる可能性もある点には注意が必要です。

(A)

力こそパワーだ!全力で攻めていくぞ!

(B)

防御?そんなものは必要ない。力こそパワーでしょ。

「力こそパワー」の語源

日本語の「力」には、以下のような意味があります。

  • 物を動かす働き
  • 物事を遂行する際に助けとなるもの
  • 効き目。効果。効力
  • 影響力。権力

「power」の意味

英語の「パワー(power)」も日本語の「力」とほぼ同じような意味です。しかし、日本語の「力」には無い意味がいくつかあります。たとえば「大国」です。

The United States is the power.
(アメリカは大国だ。)

「力こそパワーだ」は一見すると同じ意味の繰り返しに見えますが、仮に「力こそ大国に必要だ」「力こそ大国たる所以だ」というニュアンスで使っていると解釈するならば、それなりに意味が通る表現とも言えます。

ほかにも「power」には「仕事率」という意味もあります。仕事率とは「時間あたりの仕事量」のことで、例えば20個の仕事を5秒で終えた場合は20÷5で、仕事率は4となります。

とくにスポーツトレーニングの分野では「パワー(仕事率)=力×速度」という関係式がよく用いられています。

「力はパワー(仕事率)につながる」という意味で使われていると解釈するならば「力こそパワー」は正しい表現と言えるかもしれません。

「力こそパワー」の元ネタ

「力こそパワー」の元ネタは1989年から1990年まで放送されたテレビアニメ『新ビックリマン』に登場したキャラクター「ブラックゼウス」の口癖です。

ビックリマンといえば、1980年代に一大ブームを引き起こした「ビックリマンシール」を思い浮かべる方も多いでしょう。

アニメ「新ビックリマン」は「ビックリマン」シリーズの続編で、当時の平均視聴率が関東地方で14%を記録するなど、非常に人気の高いアニメでした。「力こそパワー」という言葉が広まったのは、アニメの人気と高視聴率のおかげと言えるでしょう。

「力こそパワー」以外の同義語反復ネットスラング

「力こそパワー」の他にも、同じような意味の言葉を繰り返しているネットスラングが存在します。

危険が危ない

「危険が危ない」とは「物凄く危険度が高い」という意味で使われる言葉です。1988年に公開された劇場版アニメ『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』にて使用されたのが有名です。

毎日がエブリデイ

「毎日がエブリデイ」は一見すると同じ意味の繰り返しですが、ネットスラングでは「無職・ニート」という意味を含んでいます。

とあるネットユーザーが「毎日がホリデイ」を間違えて「毎日がエブリデイ」と書いたのが起源と言われています。

正義こそジャスティス

正義こそジャスティスとは「正義こそが何よりも正しい」ということを強調する表現です。主人公やヒーローが使いそうなセリフとして用いられています。

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