「攻撃は最大の防御」とは?意味や使い方をご紹介

「攻撃は最大の防御」は、数多くあることわざの中でも、よく耳にする方も多いのではないでしょうか。監督やコーチなどの指導者によって使われることがあります。今回は、その意味や由来を解説しながら、今までに使われた「攻撃は最大の防御」に関わるコメントも紹介します。

目次

  1. 「攻撃は最大の防御」の意味
  2. 「攻撃は最大の防御」の使い方
  3. 「攻撃は最大の防御」の由来
  4. 「攻撃は最大の防御」の類義語
  5. 「攻撃は最大の防御」が使われたコメント:野球
  6. 「攻撃は最大の防御」が使われたコメント:サッカー

「攻撃は最大の防御」の意味

「攻撃は最大の防御」とは、「防御をする前に、先手をうって攻撃を仕掛けることが一番の防御方法」という意味です。

「攻撃」を先に行えば「防御」する必要がなくなります。このことから、有効な防御方法とは、先手をうって「攻撃」することであると表現しています。

「攻撃」と「防御」という相反する言葉を巧みに使い分け、導き出されたことわざです。また、「攻撃は最大の防御なり」とも言います。

「攻撃は最大の防御」の使い方

  • 守勢にまわることなく、攻撃は最大の防御という気持ちを忘れずに戦っていこう。
  • 1点リードしているが、攻めることが大切だ。攻撃は最大の防御だよ。
  • 残り時間は30秒だ。攻撃は最大の防御、攻め続けよう。

「攻撃は最大の防御」は、いろいろなスポーツの試合において、監督やコーチなどの指導者が、選手の精神や意識を高揚させることを目的として使います。

「攻撃は最大の防御」の由来

「攻撃は最大の防御」の由来には諸説あります。代表的なものでは、孫子の兵法の一節、英語のことわざや戦国時代の武将のことばなどです。

  • 孫子の兵法:「勝つべからざるは守るなり、勝つべきは攻むるなり」(勝てそうもないなら守るべき、勝てるなら攻めるべき)
  • 英語のことわざ:「attack is the best form of defense」(攻撃は最良の防御)

孫子の兵法の一節は、「攻撃は最大の防御」と比べると、若干意味が違います。しかし、英語のことわざの方は、「攻撃は最大の防御」と同様の意味をもっています。

「攻撃は最大の防御」の類義語

  • 先手必勝:相手よりも先に攻撃をすると必ず勝てること。
  • 先んずれば人を制す:他人よりも先に物事を行えば有利な立場になれること。
  • 機先を制す:先手をうって相手よりも有利な立場にたつこと。

これらの類義語は、いずれも先に攻撃や先手をうつことで、有利な立場となったり、勝つことができることを意味しています。

また、防御よりも攻撃を重視することの重要性を表しています。「攻撃は最大の防御」と相通じる意味をもつ類義語です。

「攻撃は最大の防御」が使われたコメント:野球

原辰徳

2015年、読売ジャイアンツの監督であった原辰徳は、サッカーロシアワールドカップアジア二次予選において、日本代表が世界ランク156位のシンガポールと引き分けた際に、次のようなコメントをしています。
 


”番狂わせもある。本当に難しいスポーツ。野球は、攻撃は最大の防御。「専守防衛」はない。”

原辰徳

蔦文也

蔦文也は、徳島県池田高校野球部の監督でした。春7回、夏7回、同校を甲子園に導き、3回の優勝を成し遂げました。2001年、77歳で逝去しました。蔦文也は、「攻めの野球」を信条として次のようなコメントをしています。
 


”勝負には二つの型がある。一つは攻撃を主で守りを従。もう一つは守りを主にして攻撃を従。私は、攻撃は最大の防御と思うとる。勝負は強気の攻めの方が勝率は高い。そう信じてやっとる。”

蔦文也

「攻撃は最大の防御」が使われたコメント:サッカー

イビチャ・オシム

イビチャ・オシムは、2006年から2007年まで、サッカー日本代表の監督を務めました。日本代表の監督になる以前は、ユーゴスラビア代表監督としてワールドカップイタリア大会で同代表をベスト8に導くなど、数々の好成績をあげました。

イビチャ・オシムは、攻撃と守備は表裏一体であって、その隙間にチャンスがあるとし、攻守両面の貢献を求め、走るサッカーを要求しました。
 


”攻撃は最大の防御で、つまり攻撃の中に守備もある。”

イビチャ・オシム

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