「ラン(run)」とは?
「ラン(run)」は、英語としては序盤に習う比較的易しく、よく知られている英単語の一つです。一番馴染みのある意味は動詞の「走る」ではないでしょうか?走る人のことを「ランナー」とも呼びますね。
ただし、日本でカタカナ語として、「ラン」を単独で使うことはほとんどありません。一般的には、何かの言葉と合わせて複合語として用いられることがほとんどです。
ウイニング・ラン
「ウィニング・ラン」("winning run")というのは勝ち越しの点や決勝点のことをさします。
または、陸上競技や自転車レースなどの優勝者が、観客に勝利をアピールしたり、観客の歓声に応えてトラックやコースをゆっくり一周することを、「ウイニング・ラン」といいます。
ちなみに英語圏では全く意味が異なる「カタカナ語」、つまり 「和製英語」です。日本でいう「ウイニング・ラン」は、アメリカでは"victory lap" (ビクトリー・ラップ)、イギリスでは "lap of honour" (ラップ・オブ・オナー)と呼ばれています。
【使用例】
- 彼は1000mで優勝し、ウイニング・ランをした。
- 国旗を掲げてウイニング・ランをする姿に感動した。
テストラン
「テストラン(test-run)」は試運転のことを表します。例えば、コンピューター上で、新しいプログラムが正しく作動するかどうかテストして確かめることや、車や飛行機など走行の試運転などです。検査や、機械のテストのこともさします。
【使用例】
- クライアントに依頼されたプログラムのテストランを月曜日までに行わなければならない。
- ブレーキアシストを搭載した自動車のテストランを行う。
英語:runの意味
英語の「run」には走る以外にもさまざまな意味があります。
- 走る
- 逃げる
- 急ぐ
- 流れる
- (道などが)延びる
- 経営する
【使用例】
- I have to run.(私は走らなければならない。)
- Run away!!(逃げて!)
- I've got to run.(急いでいるの。)
- Tears ran down.(涙が流れた。)
- The road run through the heart of city.(その道路は市の中心部を通っている。)
- He runs a company.(彼は会社を経営している。)
「ラン(run)」と「ラン(LAN)」の違い
カタカナ語のランには、走ることを意味する「ラン(run)」と、ランケーブルなどに使われる「ラン(LAN)」があります。例文もあわせて、違いをご紹介します。
ラン(run)
英語では多くの意味を持ちますが、日本語でのラン(run)はほとんどが走るという意味です。ランニングやランナーなどがよく使われています。テストランのランは実行する、(機械を)動かすなどの意味も含みます。
【使用例】
- 彼は優秀なランナーです。
- 毎日ランニングをすることが日課です。
ラン(LAN )
LANとはLocal Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)の略で、コンピューターネットワークのことです。
施設内やフロア内規模の狭い範囲で用いられるネットワークで、コンピューターなどをケーブルや電波で接続して相互にデータ通信を可能にします。
通信ケーブルで接続するものを「有線LAN」といい、無線電波などを用いた無線通信で接続するものを「無線LAN」といいます。
【使用例】
- 無線LANと有線LANの違いを教えてください。
- ランケーブルをどこかで見ませんでしたか?
- 有線LANはセキュリティも安心だし、高速で安定した通信ができる。