「垢バン」とは?
「垢バン」とは、オンラインゲームやSNSサービスなどで使用しているアカウントを剥奪されたり、停止させられることを言います。いわゆるネットスラングのひとつで、「垢」はアカウントのことを指しており、「バン」は英語のbanishment(追放)を意味しています。
ネット上では「垢BAN」と表記することも多いです。単に「BANされた」と言うだけでもネットユーザーには意味が伝わります。なお、あくまでネットスラングですので、日常会話やビジネスシーンで使われることはほぼ無いでしょう。
「垢バン」の使い方
垢バンという言葉は、ネット掲示板やSNSなどで使われることが多いです。「垢BAN」や、単に「BAN」と表記されることもあります。どちらかというと、「垢バン」よりも「垢BAN」という表記のほうがネット上ではポピュラーなようです。
【使用例】
- 不正ツール使用疑惑のあった某ゲームのランカーが垢バンされたらしいよ。
- 朝起きてログインしようとしたら垢BANされてて頭真っ白になった。
- 掲示板を荒らしまくってたアイツ、BANされたらしいよ。
「垢バン」の背景
ウェブサービスの運営者は、利用規約に反するユーザーに対して、アカウントの停止や剥奪(垢バン)を強制的におこなうことがあります。これは、ルールを守らない迷惑なユーザーを排除することで、運営しているサービスの質を維持・向上させることが目的です。
オンラインサービスは匿名性が高いということもあり、迷惑行為が蔓延しやすい環境といえます。このため、きちんとしたルールづくりや、違反者に対する処罰などをきちんと実施していくことが、モラルを維持するうえで大切となります。
もっとも、アカウントの使用制限というのはユーザーにとって相当に重い処分です。このため、いきなり「垢バン」にするのではなく、まずは警告メール等で違反行為を止めるように求めるケースもあります。それでも違反行為を止めないユーザーに対して、垢バンなどの対応をしていくのが一般的な流れです。
ただし、あまりにも迷惑で深刻なルール違反の場合は、すみやかに「垢バン」対応がなされることもあります。
オンラインゲーム等における「垢バン」
オンラインゲーム等では、不正ツールを使用したユーザーに対して「垢バン」対応がなされるケースが見られます。不正ツールの種類は、自動でゲーム内の戦闘を実施してくれるものや、アイテムを無限に手に入れられるツールなど、ゲームによってさまざまです。
なお、よくあるトラブルとしては、運営側の説明が不十分のまま「垢バン」されてしまうケースが挙げられます。運営側としては「垢バン」の基準を明確にさせたくないため、曖昧な説明をせざるを得ないのかもしれません。
ただ、「垢バン」されるユーザー側からすると、具体的に「何が悪かったのか」という説明が無いと、納得がいかないでしょう。もっとも、そのような怪しいツールを使用しなければ良いだけの話ですので、自業自得とも言えます。不正が疑われるような行為は控えるべきです。
SNSや動画サイト等における「垢バン」
SNSや動画サイト等では、他人を不快にさせるコメントや連続投稿など、いわゆる「荒らし」行為を頻繁におこなうユーザーに対して「垢バン」対応がなされるケースがあります。また動画サイトなどでは、著作権侵害にあたる動画をアップロードした場合に「垢バン」されることも多いです。
過激な表現や著作権違反などに対する規制は、今後さらに強まっていく可能性があります。ルールを守って、正しくサービスを利用していくことが大切です。