「厳しい」の意味とは?類語や使い方をご紹介

「厳しい」という言葉。色々なところで見聞きし、普段の生活でよく使う方もいらっしゃるかと思います。しかし「厳しい」の持つ意味を全て説明しろと言われたら、困ってしまうのではないでしょうか。ここでは「厳しい」の意味や使い方などを類語も含めて紹介していきます。

目次

  1. 「厳しい」の読み方
  2. 「厳しい」の意味
  3. 「厳しい」の使い方
  4. 「厳しい」の類語

「厳しい」の読み方

まず「厳しい」は、「きびしい」と読みます。「いかめしい」という読み方もありますが、こちらは表外読みです。音読みで「厳」の字は、「ごん」や「げん」と読みます。小学校では、六年生あたりで習う漢字です。

「厳しい」の意味

「厳しい」には細かく分け、以下の四つの意味があります。

  1. 厳格で手心を加えない、取り扱いに容赦がないこと
  2. 耐えがたいほど激しい、激烈なこと
  3. 柔和ではない、人を寄せ付けないような印象を与えること
  4. 何かをするのが難しいこと

こうして分けると難しそうですが、「厳しい」は日常生活でも耳にしやすい言葉なので、何となくニュアンスを理解できる方も多いのではないでしょうか。

また他にも「厳しい」は密度が高いことや素晴らしいことを表しますが、こちらは古い読み物などで使われる意味なので、現代では大抵の場合、1~4を示すかと思います。

「厳しい」の使い方

上述を踏まえて「厳しい」の1~4の使い方ですが、この言葉は「〇〇が厳しい」などそのまま使われる一方で、「厳しく」や「厳しさ」のよう、変化した形でも使われます。

厳しい:容赦がないこと

【例:あの先生は厳しい人だ】

これは1の意味で使っていて、「厳格な人だ」と言い換えられます。たとえば学校で校則違反を絶対に許さないような、情による手加減がない感じです。とりわけこの例文では、そういう性格を示しています。

似たような使い方としては、「練習の厳しさ」や「躾が厳しくて」などの表現があります。これらの場合は「練習の容赦のなさ」や、「躾に容赦がなくて」と言い換えられます。

厳しい:激しいこと

【例:今年の夏は、厳しい暑さだ】

これは2の意味で使っていて、そのまま「激しい暑さだ」や「暑さが激しい」と言い換えられます。容赦がないと言えなくもないのですが、天候などに情は関係ないので、一つ目の例文とは割とニュアンスが違っています。

似たような使い方としては、「吹雪の厳しさが増す」や「山の中の環境は厳しい」のような表現があります。

厳しい:柔和ではないこと

【例:彼は厳しい表情を浮かべている】

これは3の意味で使っていて、「人を寄せ付けないような表情」や、「近寄りがたい表情」と言い換えられます。イメージとしてはムスっとしているような、睨んでいるような、それこそ柔和ではない感じです。

似たような使い方としては、「厳しい山容」という表現があります。ちなみに山容とは、山の姿のことです。こちらは「人を寄せ付けないような印象の山容」と言い換えられます。たとえば見た目が不気味だったり、如何にも危なそうな感じです。

厳しい:難しいこと

【例:今の偏差値では、志望校への合格は厳しいだろう】

これは4の意味で使っていて、「合格は難しいだろう」と言い換えられます。似たような使い方としては、「作戦の遂行は厳しい」や、「ゴールするのは厳しい」のような表現があります。

「厳しい」の類語

「厳しい」の類語には、「大変」、「きつい」、「酷い」などがあります。

「大変」について

「大変(たいへん)」には幾つかの意味がありますが、中でも対処が容易ではない、苦労などが並々ではないことという点が、「厳しい」の2や4の意味と似ています。

たとえば2の例文の「厳しい暑さ」は、「大変な暑さ」と言い換えられます。また4の「合格は厳しい」は、「合格は大変だ」と言い換えられます。

「きつい」について

「きつい」は複数の意味を持っていますが、中でもゆとりがないことや容易ではないという点が、「厳しい」の一部と似ています。

使い方に関しては、「きつい暑さ」や「合格はきつい」、「仕事がきつい」などのように用いられます。

また注意点として、「きつい人」のように性格を示す場合は、気性が激しいことや気が強いことを表します。ここは「厳しい人」と大きく違っています。

「酷い」について

幾つかの意味を持つ「酷(ひど)い」ですが、中でも度を超していることや、甚だしいことという点が、「厳しい」の一部と似ています。たとえば「厳しい寒さ」は、「酷い寒さ」と言い換えられます。

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